新しい生活様式とコロナとアトピー

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
ほとんどの自粛が解除されましたが、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクはなくなったわけではありません。
そうした中、「新しい生活様式」が求められていますが、今日は、関連する記事を紹介しましょう。
          
          
●マスクでニキビ、アトピーも…「新しい生活様式」の注意点【#コロナとどう暮らす】
https://news.yahoo.co.jp/articles/75d8a7a77cb7563cacb60233558473e8908654d5?page=1
        
▼Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」
       
こんにちは。皮膚科医のえんどこです。
新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除され、東京アラートとやらも解除され、少しずつ「日常」が戻ってきている感じはするものの、今後もマスク着用やソーシャルディスタンスを保つことを軸とした生活を余儀なくされるということには変わりはないようですね。 「新しい生活様式」という指標が厚生労働省より公開されていますが 、「これを守れっていうの?」という項目もあって、素直に全てを受け入れるのは……と思ってしまいます。
       
▼「ウイルスにおびえろ」ということ?
         
ウィズコロナ、つまりコロナウイルスと今後どう付き合っていくか、どう共存していくかということが言われている中で、この「新しい生活様式」を見る限りは、共存というよりもひたすらウイルスにおびえろと言っているように思えてなりません。政府の方針に反発しているわけではありませんが、ただ「名刺交換もオンラインで」という項目を見てしまうと、さすがに……です。
とはいえ、通勤電車は以前のような満員状態に戻っていますし、飲食店にしてもソーシャルディスタンスは必ずしも守られていないよなあという印象です。真面目に守っておられることで、店舗の本来の座席数の半分以下のお客さんしか入れることができないお店は売り上げも以前のようには戻らないでしょうし、再開しても厳しい状態には変わりないはずです。まずは休業中の大きなマイナス分を取り戻すことから始まるわけですから。
あと思うことは、あれだけパチンコ店がたたかれまくったのに対し、現在のクラスターの中心と言ってもいい(6月中旬現在)、いわゆる「夜の街」はおとがめないんですよね。これはこれでどうなのかな?と思ったりもします。
      
▼帯状疱疹やじんましん増加 他の皮膚科医も同意見
       
さて前回、緊急事態宣言の後に帯状疱疹(ほうしん)やじんましんなどの患者さんが増えたということを書いたところ、国内の皮膚科の先生から「全く同じだ」というご意見をたくさんいただきました。
帯状疱疹は、比較的高齢の方に起こるウイルス性疾患ですが、この期間中に私が診察した最年少の患者さんは小学6年生の男の子でした。中学受験を来年に控えていて、勉強しなくてはいけないのに塾はお休みだし、オンライン授業はどうにも集中できないし、そして学校も休校だから友達にも会えない、そして、とどめは「これまでは朝と晩くらいにしか会わないはずだったお父さんとも一日中顔をあわせることが一番疲れる」とのことでした(笑)。「お母さんだけでも受験のことでガミガミとうっとうしいのに、お父さんまで……」と自分の部屋でふさぎ込む毎日を過ごしていたら、背中が痛くなってきたと言っていました。胸から背中にかけての発疹(水ぶくれ)の数自体はとても少なかったのですが、痛みが強くて受診されました。今は痛みも落ち着いていますが、このように高齢者だけではなく10~20代の帯状疱疹患者さんを診察する機会がありました。
       
▼マスクの刺激で皮膚炎、ニキビやアトピーが悪化
          
ストレスのせいか、口内炎ができた患者さんも増えた気がします。実は私もです(笑)。またマスクの常用から、マスクで覆われた部分の皮膚が真っ赤になってしまった方、マスク自体の刺激で皮膚炎を起こしてしまわれた方、ニキビが急に増えた方など、マスクが引き金になったと思われる発疹が生じた方も多かったです。アトピー性皮膚炎の患者さんで、もともとお顔の皮膚が少し赤い方がさらに真っ赤になって受診された方もいました。
今までにはあまりなかったような経験をした期間だったように思います。それはそうです。誰もこんな時期にマスクなんてしたことないですし、する理由もありませんでした。これが「新しい生活様式」なのかなあと思うと同時に、今後は皮膚科を受診する患者さんも以前とは変わってくるのかもしれないですね。少し気をつけて診ていこうと思います。
       
▼アーティストはファンと握手のつど消毒?
       
営業再開となるライブハウスでの対応も政府から公表されましたが、業界側もガイドラインを作っていて、小規模なライブハウスの場合は、「歌手の前には飛沫(ひまつ)を遮断するものを設置して他の演奏者はマスクを着用」「観客は無言」「握手会も自粛」だそうです。ただ例外として「握手と握手の間にそのつど手を消毒すれば握手会は実施可」とする案も出ているようです。こうするほか仕方がないとはいえ、自分の大好きなアーティストが、自分と握手した直後に手を消毒している姿はちょっとつらいなあと思いました。向こうがバイ菌なのか、自分がバイ菌扱いされているのかという、笑うに笑えない話です。
握手会を実現するだけでもこのような対応になるのか……と思いました。握手会は、AKB48とか、あの辺のグループの生命線だったはずですが、これからどうなるんでしょうね。握手ひとつするだけでこうなるのですから、やはり名刺交換もオンラインの方がいいのでしょうか? うーん、納得できるようで納得できないし、でも納得させられそうにもなります。一応、個人的には賛成ではない方に一票を入れて、今月のコラムをおしまいにしたいと思います(笑)。
          
         
日本では新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきたような雰囲気がありますが、自粛が解除された中、接触が増えると、どうしても感染者が増えるのはふせげないでしょう。
新型コロナウイルスに限らず、感染症の拡大は「ヒトの接触」で起こります。
状況を見ながら、適切な対処はよく考えるようにしましょう。

                            
おまけ★★★★西のつぶやき

世界の感染者は、つい先日、1日の感染者数が16万人を超えて過去最大となったばかりだ。
少なくとも、新型コロナウイルスの「話」は、過去のものではなく現在進行形の中にあることは忘れない方が良いだろう。