BCGワクチンは新型コロナウイルスの無敵の鎧ではない(4)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                      
今日は今回のテーマの最後で、世界の状況と私たちが忘れてはいけないことを考えたいと思います。

今後、日本でも感染拡大が続けば、一定の死者が避けられないであろうことは昨日述べました。
それでも日本は、欧米よりは良い状況です。
先日書いたように、3/31時点での実質的な死亡率は、イタリアが44%(死亡11,591名、回復14,620名)、アメリカが33%(死亡2,828名、回復5,545名)です。
欧米と日本の差がどこにあるのかは、まだ分かりません。
紹介しているBCGワクチンも単なる仮説です。
しかし、欧米は日本よりも後に拡散が始まってこの状況なのです。

無敵でなくても鎧は布よりましですが、医療崩壊は、その鎧を完全に打ち砕き素っ裸にしてしまいます。
データサイエンスの専門家の感染シュミレーションがWebに出ていましたが、新型コロナウイルスによる周辺環境の小さな歪は、大きな歪みへとつながることもあり得ます。

●「新型コロナ感染症」:一刻も早い強力な「接触規制」を~データサイエンスの専門家が警鐘
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20200331-00170764/

実際には、一定の対策が施されていますから、記事に書かれている電力インフラの崩壊や倍々で患者数が増加するようなことはないでしょうが、人との接触が事実上「禁止」されていない現状では、一定レベルでの患者数の増加は避けられないでしょう。
そして、そのことが医療や生活面での「小さな崩壊」を招くことは十分に考えられます。

新型コロナウイルスの患者以外にも、治療を受けないと(継続しないと)致命的な疾病患者は大勢います。
そして医療行為を行う医師や看護師、技師の方々がコロナウイルスに感染して戦線を離脱すれば、「医療リソース」は見る見る間に減っていきます。
先日、山梨で乳児が心肺停止により救急搬送され、その後、新型コロナウイルスに感染していることが明らかになりました。
その結果、搬送された救急病院では、治療に携わった医師や看護師、技師など医療関係者の方44名が2週間の就業制限を受けることになりました。

●乳児が新型コロナウイルス感染 重症で集中治療室に 山梨
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200401/k10012362531000.html

また、横浜では市立市民病院に勤務する研修医が感染、周囲の49名もの医師(研修医含む)が自宅待機を余議なくされています。

●コロナで医師49人を自宅待機に
https://this.kiji.is/618383590523110497

感染者が拡大して、こうした他の疾患や事故などで治療を受ける方の中に感染者が潜むことが多くなったり、医師自身が個別に感染が判明した場合には、サイレントに医療崩壊が進むこともあります。
表面上は感染者数も重症者数も激増したわけではないのに、なぜか治療が受けられない状態に陥っていた、ということも考えられるのです。
現在の日本の医療は、ベッド数も医療機器も世界一の水準で行われていますが、「人(医師や医療関係者)」がいなければ、それらのリソースを使うことはできません。

近いうちに、新型コロナ特措法に基づき非常事態宣言が発令されると考えられます。
基本的には各地方自治体の長に大きな権限が与えられて実行されるため、その対応は、都道府県ごとに異なってくるでしょう。
しかし、どのような場合でも、感染拡大対策の大原則(接触しないこと)は不変であることは忘れないようにしましょう。

                      
おまけ★★★★博士のつぶやき

今、世界の人口の半分以上が外出制限を受ける状況にあるようじゃ。

●39億人超に外出制限、世界人口の半分超に 新型コロナ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200403-00000012-jij_afp-int

日本では、外出自粛の要請は出せても、法的に外出禁止にはできない。
つまり、感染拡大が防げるかどうかは、個々人の行動に任されていることを覚えておいた方が良いじゃろう。