新型コロナウイルス対策の備えとは?(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は昨日の続きです。
         
      
▼L型が危険なのか?
         
イタリアの致死率は、3/19時点で8.3%と非常に高い数値となっています(患者数35,713名、死者2,973名)。
近年、イタリアは財政面の理由などから医療体制を収縮してきました。
日本と比べると人口当たりのベッド数が4分の1(1000人あたり、日本は約13床、イタリアは約3床)と少なく、また、当初、新型コロナウイルスの影響を軽視したことで、院内感染が広がったことなども患者数の大幅な増加の要因として挙げられています。
ただ、医療崩壊があるにしても、死亡率をみると他の国と比べて明らかに高い状況です。

そこに、新型コロナウイルスの「型」が関係しているのでは?と考えられています。
イタリアは主にL型(CTC)の感染が多いことが分かっています。
S型と比べるとL型の方が、感染力も致死率も高いと言われています。
日本でも愛知県は死亡率が高いと言われていますが(3/17時点、11%。患者数125名、死者14名)、愛知県も同様にL型(CTC)の感染が多い状況です。
東京は、感染力の弱いS型(TCT)が主に流行していると言われていますが、死亡率は1.8%(3/18時点。患者数111名、死者2名)です。
日本では肺炎による死亡者が1日あたり約300名ほどいますので(年間約12万人)、現在の検査を積極的に行わない状況の中では、実は、肺炎死亡者の中に新型コロナウイルスの死亡者が含まれているのでは、という意見もあるようです。
これについては、1918年のスペイン風邪の流行時には、前年比で約2倍(205,533人)の肺炎死亡者が出ましたので、今年の肺炎死者の合計数から昨年の肺炎死者数を引いて、そこからさらに新型コロナウイルスの肺炎での死者数を引いた数を見れば、その意見に対する真偽はある程度は測ることができるでしょう。

ここで注意が必要なのは、隠れた新型コロナウイルスの拡散状況よりも、「型の違う新型コロナウイルスの拡散状況の把握」にあります。
急激な患者数、死亡者数の拡大を見る限り、欧州、アメリカで拡散しつつある新型コロナウイルスは、イタリアのL型が占めてきていると推測されます。
日本では今週に入り、相次いでヨーロッパやアメリカの帰国者からの感染が報告されました。
日本では当初、中国武漢のS型を中心に流行が始まったと言われています(そのため、患者数が急激に増加しなかった)そのため、緩やかな患者数の上昇でしたが、今後、ヨーロッパからL型が次々と入ってきた場合、現在のヨーロッパやアメリカのような拡散状況になっても不思議ではありません。

これまで行ってきた日本の対策は、事実上、強制力をもたず、その一部は「放置」された状態でした。
外国からの帰国者に対しても、自宅待機の「要請」はできても、「隔離」を行うことはできませんので、第三者との接触を「完全に避ける」体制は作れていません。

これが、先日の専門家会議で言われた「オーバーシュート」を生む恐れがある、ということでしょう。
では、日本が万一、そのようなオーバーシュートの状況になると、どういった措置が講じられるのでしょうか?
続きは明日です。

                   
おまけ★★★★南のつぶやき

現在、大きく分けてL型とS型の二つに分かれることが分かっていて、さらにS型は複数分類されています。
今後、この型はもっと多くの型に分類が増えていくこともあるでしょうし、その危険性の違いなども分かってくると思います。
ヒトの抗体はこうした感染症に対して非常に有効ですが、型が違うと抗体も違ってくることになることは忘れないようにしましょうね。