かいちゃだめ!はダメ?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                   
アトピー性皮膚炎で、家族から「掻いちゃダメ」と言われたことがある方は多いのではないでしょうか?
今日は、一つの記事を紹介しましょう。
          
         
●皮膚科専門医から、アトピーの子をもつ親へ。どうか「かいちゃダメ!」って言わないで。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200305-00230024-diamond-soci&p=1
          
アトピーは、かゆい。とにかくかゆい。かいてはいけないとわかっているのにかいてしまい、症状が悪化していく。その自己嫌悪こそ、アトピー患者の苦しみの1つだ。
アトピーは、大人だけの病気ではない。小学生の10%がアトピーに罹患しているというデータもある。小児皮膚科はいつも混んでいる。子どもが自分の肌をかきむしっていると、親としてはいたたまれない気分になる。なんとかやめさせようと思うのが親心だ。でも、やめさせられない。どうすればいいのだろうか。
本記事では、新刊『最新医学で一番正しい アトピーの治し方』の著者であり、京都大学医学部特定准教授・皮膚科専門医の大塚篤司氏が、専門家として、そして自分自身が「ある病気」にかかっていた経験を踏まえて、親が子どもにできる「工夫」をお伝えする。(構成:編集部/今野良介)
          
(中略)
       
●「そんなこと、言われなくてもわかってる」
       
子どもがぼりぼりと爪を立ててかきむしっている姿を、黙って見過ごせない気持ちはよくわかります。つい「かいちゃダメ!」と言いたくなる。ぼくも抜毛症だった頃、いろいろな人に「抜いちゃダメ」と叱られました。
ただ、こちらの意見を言わせてもらえば「そんなことはわかってる」のです。抜いちゃダメなのは十分承知の上で「抜いちゃってる」のです。事実、叱られてもケンカになるだけで、髪を抜くクセは治りませんでした。
かきグセもまったく同じだと思います。本人はかいちゃだめなことは十分にわかっていて、それでもかいてしまっている。「かいちゃダメ」と叱るのは本人を追い詰めるだけで、ケンカになることはあっても、決してかいてしまうクセは治らないでしょう。もし無意識にかいていたとしたら、「今かいてたよ」と気づかせてあげるだけで十分です。
さて、ぼくが抜毛症になった時、「このクセをどうしても直したい」と誓って取り組んだことがあります。これは、アトピー患者さんによくみられる「かきグセ」にも応用できる部分があるので、いくつか紹介します。
       
●「他の癖に置き換える」という方法
        
理論上、両手がふさがっていれば、手でかくことはできません。ぼくの抜毛症であれば、両手がふさがった状態で髪を抜くことはできません。そこでぼくは、意図的に両手がふさがるようなクセに置き換える訓練をしました。
なかなか理解してもらえないかもしれませんが、実は、髪を抜くことはとてもが気持ちいいのです。抜ける瞬間が気持ちいい。しかし、抜いてしまった髪を眺めると後悔が押し寄せる。アトピー患者さんのかき癖も同じではないでしょうか。かいてはいけないことはわかっている。でも、かゆい部分をかくのは気持ちがいい。アトピーでなくても、かゆいときはかけば気持ちがいいでしょう。「もうどうにでもなれ」くらいの感覚でかいてしまう瞬間があって、一段落すると後悔してしまう。でも、血が出るまでかきむしってしまうのは、やっぱりよくない。どうするか。
ぼくは、抜毛症を治す手段としてペン回しを練習しました。両手で回すとちょっとしたサーカスみたいになります。髪の毛を抜きたくなったら、ひたすらペン回しをする。おかげでぼくは今、何パターンかのペン回しができます。
もちろん、ペン回しである必要はありません。たとえば、さわり心地のいいビーズクッションを手元に置くという手もある。ぷにぷにした感覚が気持ちいいスクイーズのようなおもちゃでもいいでしょう。ビニールのプチプチが永遠に楽しめるおもちゃもある。かくことより気持ちがよくて熱中できる、皮膚に害のない手クセに置き換えればいいのです。
小さなお子さんの場合なら、かき始めたら、その子の両手をもって踊り始めるのがおすすめです。ミュージカルのように踊って歌って、バカバカしいくらい大げさにやると、大人も楽しくなります。子どもとのスキンシップにもつながるし、「かいちゃダメ」と叱って傷つけて暗い雰囲気になってしまうより、親子で大笑いしながら歌って踊るほうがよっぽどよいと思います。
        
●「最悪の状態を避ければOK」と考える
       
そもそも、なぜ患部をかいてはいけないのでしょうか。かきむしってしまうことが引き起こす最悪の状態は、皮膚が傷だらけになって、そこからばい菌が入ってしまうことです。皮膚に傷があると、細菌感染だけでなくウイルスも感染します。ヘルペスウイルスが感染した「カポジ水痘様発疹症」という病気もあります。感染を起こせば熱が出るし、細菌が全身にまわると入院が必要になります。目の周りをかきむしると、その刺激で白内障のリスクが上がります。
ぼくの抜毛症で言えば、毛を抜きすぎてハゲてしまうことが最悪の事態でした。ペン回しのおかげで毛を抜く頻度は減ったものの、完璧に治ったわけではありませんでした。
そこで、「髪を触るのはOK」と決めました。「抜かずに触る」「髪の毛の根っこをいじるだけ」なら可。もちろん抜いてしまうときもあるけど、「触るだけならいい」とするとストレスを感じない。「抜いちゃダメ」と自分に言い聞かせていると、精神的に苦しくなります。少しハードルを下げて自分を許してあげて、ほどほどでいるほうが、少なくともぼくの場合はラクでした。
かき癖に関しても、「指の腹でかくのはOKとする」など、「最悪の状態を避けるための妥協案」を採用してはどうでしょうか。その代わり、爪はこまめに切る、時間があるときはやすりもかけるなど、かいてしまっても傷つきにくいように親が備えておくことはできます。
お子さんのひっかきグセには、「お父さんお母さんが代わりにかいてあげる」というのも一つの方法です。親が子どもの代わりに指の腹でかけば、子ども自らひっかくより被害は少なくてすむでしょう。
        
(以下、省略)
         
       
記事の全文は長いので、興味のある方はリンク先で確認ください。
アトピー性皮膚炎の痒みは「我慢できる痒み」でないこともありますので、「掻かない」こと自体が不可能、という側面があります。
一方、アニメを見ていた子どもがCMになると掻き始め、本編が始まると掻くのをやめる、といったように集中により「痒みを感じなくなる」といったこともあります。
ダメ、と言われれば子どもはかえって気になり、余計に掻いてしまう、ということもあるでしょう。
記事にあるようないろいろな工夫は行ってみると良いかもしれませんね。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

痒みは痛みの下位互換の感覚、という話もあるように、痛みを与えることで痒みが上書きされる、といったことがある。
ただ、顔が痒いときに顔をたたけば、眼障害のリスクが高まるように弊害も多い。
代替案を模索するならば、他の影響を与える行為は注意した方が良いじゃろうの。