新型コロナウイルスは、何が危険なのか?(4)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                 
今日は、今回のテーマの最後になります。

今回の新型コロナウイルスの危険な部分について述べてきました。
これらの「リスク」は、必ず起きるものではありませんが、同様に必ず回避できる、というものでもありません。
過去のインフルエンザのパンデミックは終息まで年単位の時間が必要でした。
今回も、その可能性はあります。

2月のはじめにダイヤモンドプリンセス号を「封鎖」した日本の対応を非難した識者は多くいました。その中には、同様の新型コロナ患者が発生した地中海のクルーズ船「コスタ・スメラルダ号」について言及した方もいました。
コスタ・スメラルダ号は、6,000人の乗客を一時足止めしましたが、2名の感染者以外は12時間で解放、日本の隔離対応は間違っている、というものでした(2/13時点)。
そして現在は、当時の日本の対応は称賛され、イタリアの解放した対応は逆に非難されている状況です。
イタリアの当時の対応が今のイタリアの感染拡大の端緒になったわけではなく、当時のイタリアの対応の是非について問うわけではありません。
考えなければならないのは、「経験したことがないウイルスの対応」について「確実な正解は誰もわからない」ということです。
日本で1月に最初の患者が発生した時点で、甲子園も中止になった今の状況を想定していた人は誰もいません。
2月のダイヤモンドプリンセス号の患者数が増加し、連日、ニュースで報道されたいた時点で、1か月後に全国の学校の休校要請が出る状況も、イタリアの死者数が1,000名を超える状況になることも誰も想定していなかったでしょう。
2月の終わりに大手のイベント施設(ディズニーランドなど)が休園を発表した時点で、半月後にイタリア全土が封鎖し、アメリカも欧州からの入国を制限する事態になることは誰も考えていませんでした。
不安をあおる「想像」は良いものではありませんが、「見えない将来」にあるリスクを「想像」しないことは、リスクを生むことがあります。
イギリスのジョンソン首相は3/12の記者会見で「より多くの人が家族を失いかねない」と警告しました。イギリスの患者数は590人と日本よりも少ない段階で、国民に対して警告したのです。
この警告が「不安をあおる」のか、「見えない将来のリスクを軽減する」ことになるのか、時間が過ぎるのを待つしかありませんが、山中教授が対談で話していた、この新型コロナウイルスによる状況は、「これまで経験したことがない状況」であることは忘れないようにして欲しいと思います。

                             
おまけ★★★★博士のつぶやき

先が見えない、ということは怖いものじゃ。
じゃが、先が見えると思いこむことも、方向性を誤る恐れを考えると同様に怖い。
「正しく怖がる」ことの大切さが言われておったが、先を見据えて「どう怖がるのか」も考えていくことは必要じゃろうの。