新型コロナウイルスのピークは?(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
新型コロナウイルスの話題は、日に日に増えています。
現在明らかになっている患者数と、実際の感染者数には、検査の有無が関わることで大きな差異が生まれている恐れが指摘されていますが、それでも、日本全体の人口からみれば、最大値をとったとしても、まだ決定的に大きなものとは言えないでしょう。
             
▼新型コロナウイルスの現状について
          
ニュースを見ていると、現在、起きている状況がかなり深刻なものに見えますが、一つの「感染症」の流行で考えると、今の状況は、まだ端緒に過ぎません。
これからのシナリオは、「良いシナリオ」から「最悪のシナリオ」まで複数のものが考えられますが、昨日、中国の科学雑誌に掲載された、新型コロナウイルスの型が「L型」と「S型」の二つが見つかったという論文が真実ならば、「良いシナリオ」は望みづらい状況になるかもしれません。

コロナウイルス自体は、特段に珍しいものではなく、一般的に「季節性の風邪」と呼ばれるウイルス性の風邪の多くは、コロナウイルスが関係しています。
インフルエンザウイルスは、一般的なコロナウイルスとは全く別物です。
少し前に流行した、SARS(SARSコロナウイルス、重症急性呼吸器症候群)やMERS(MERSコロナウイルス、中東呼吸器症候群)も、コロナウイルスが原因でした。

これまでの重大な流行を引き起こしたコロナウイルスと、今回の新型コロナウイルスの違いは、「感染力」にあると言われています。
過去の重大な流行に至ったSARS、MERSは、いずれも無症状の感染はほぼ見られませんでした。つまり、症状が出て隔離が行われた後で感染力を持ったため、「封じ込め」が比較的容易でした。
しかし、今回の新型コロナウイルスは無症状のキャリア(感染力を持った保菌者)が確認されており、また潜伏期間も長期間のため、知らずに感染を広げる人が多くなるリスクが懸念されているのです。

このコロナウイルスとインフルエンザウイルスは、熱が出る、咳が出るなど、症状は共通点が多くありますが、感染から発病までの経緯などは異なり、予後にも違いが出てきます。
SARS、MERSを除き、本来、一般的なコロナウイルスの風邪であれば、主に冬に罹患する「季節性の風邪」と呼ばれるように、気温と湿度が上昇するとともにウイルスの活動は身を潜めます。
もっとも、変異の速度も速いため、今年罹患して得た抗体が、来年の「季節性の風邪」に有効とは限りませんが、人から人へと感染を繰り返すたびに、毒性も弱まりますから、致死率も高くありません。
                    
では、今回の新型コロナウイルスは、従来のコロナウイルスと何が違うのでしょうか?
新型コロナウイルスの特徴は明日、述べたいと思います。

                          
おまけ★★★★博士のつぶやき

最近は朝から晩までコロナウイルスのニュースが流れておる。
人々の間でも、少しずつ「悪化」した状況が捉えられておるようじゃが、仮に現在、報告されている患者数の100倍の潜伏した患者がおったとしても(検査を受けていない無症状のキャリア)、それでも人口比では3000分の1程度じゃ。
一つの「はやり病」として捉え、それが流行するのであれば、今はまだ初期の初期、ともいえるじゃろう。
今できることと、感染が拡大してからできることは必然的に異なってくる。
慎重な見極めも大切じゃろうの。