【閑話休題】コロナウィルスの話(2)

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は昨日の続きを紹介するね。
          
            
●感染症流行の恐怖とどう向き合う?「油断せずおおげさに心配せず、正しい情報を探す」のは結構難しい
https://medley.life/news/5e2fa4238c00c9537fb1eb93/
        
▼武漢を中心に流行っている新型コロナウイルス(2019-nCoV)にはどんな特徴がある?
         
今問題となっている新型コロナウイルス(2019-nCOV)も何らかの形でウイルスの性質が変化し、病原性が強くなったと推定されます。とはいえ、なぜコロナウイルスが人類に対して獰猛に変化したのかについて現段階では明らかになっていません。一方で、不明確な状況の中でも、「分かっていること」/「おそらくそうだろうと考えられていること」/「分かっていないこと」があるので、それらを切り分けて考えてみます。
           
▼新型コロナウイルス(2019-nCoV)について分かっていることと分かっていないこと
          
今回の流行に関して確実にわかっているのは、「コロナウイルスが原因」で「中国の武漢を中心に流行している」ということです。また、「一般的なコロナウイルス感染症と異なり、重症の肺炎が起こって一部の人が亡くなっている」ことも確実です。現段階の報告では感染者の致死率は暫定的ですが2-3%程度と高値になっており、水際で食い止める前から日常生活の中で感染対策に勤しむことは非常に重要です。(2020年1月27日の報告では感染者の致死率は80人/2,798人≒2.86%と単純計算できます。ただし、不顕性感染の人が分母に含まれていない可能性があるなど、致死率の数字には注意が必要です。)
感染の拡大スピードや患者の存在する位置から、おそらく「ヒトからヒトへの感染も起こっている」と考えられています。感染しやすさについてWHOは2019-nCoVの基本再生産数(一人の感染者が周囲の何人にうつすかの数字)を暫定的に1.4-2.5と報告しています。季節性インフルエンザの基本再生産数は2-3といわれていますので、数字上はインフルエンザより少し周囲にうつりにくい程度と考えて良さそうです。しかし、これらの数字は平均としてのものであり、過去の感染症流行の報告にも平均的な数字を遥かに超えて周囲に感染させる人(スーパースプレッダーといいます)の存在が指摘されているため、数字をそのまま鵜呑みにはせずに、参考とするほうが良いかもしれません。また、初期感染者の大多数が武漢の市場に関わっていると考えられており、当局の調査によって市場にウイルスが存在していたことが報告されている点も今回の流行の注目すべきポイントです。
一方で、「正確な感染経路に関しては未だ明確なことは分かっていない状況」です。何を介して人間が感染したのか、ヒトからヒトへの感染経路はどういったものなのかは、今後情報が集まってくる中でだんだんと見えてくるかもしれません。また、もちろんことですが、今後どこまで流行が拡大するかや日本でどの程度の影響が出るのかについても分かっていません。
         
▼新型コロナウイルス(2019-nCoV)にかかった人の症状の特徴
        
2019-nCoVに感染した人の特徴について、世界有数の医学雑誌であるLancetで速報的な論文が出されています。論文によれば感染者には次のような症状が見られたとされています。
【2019-nCoV感染者に見られた症状】
・発熱(98%)
・咳嗽(76%)
・呼吸困難(55%)
・筋肉痛または倦怠感(44%)
・喀痰(28%)
・頭痛(8%)
・喀血(5%)
・下痢(3%)
           
リストを見ても分かる通り、一般的な風邪と症状の種類はあまり変わりません。このことは重症になるまでは単なる風邪と見分けるのが難しいことを意味しますし、感染してから症状が出るまでの潜伏期間が1-2週間と見込まれていることも状況を複雑にしています。ポイントとしては症状の程度がいつもの風邪よりも強い場合は要注意と考えたほうが良いです。
これらに加えて、ARDS、ウイルス血症、急性心不全、二次感染などが合併症として挙げられており、こうした状況に至った場合は予断を許さない状況になります。これは新型コロナウイルス感染症に限った話ではありませんが、明らかに身体が疲弊して動けない人や意識が朦朧(もうろう)としてしまう人は医療機関を受診するようにしてください。特に高齢者やもともと持病を持っている人は要注意です。
ただし、New England Journal of Medicineで速報的に発表された論文によると、現段階ではSARSやMERSと比較すると今回のコロナウイルス感染症の重症度は低いと考えられていることは知っておいても良いかもしれません。
        
         
今日は、今回の武漢で始まったコロナウィルスの流行の部分を紹介しました。
明日は、最後に流行の状況と対策の部分を取り上げるね。

                                
おまけ★★★★大田のつぶやき

流行する感染症で注意が必要なのは、「感染」と「発症」は別物であること、また発症=悪化ではなく、いずれもその一部であること、ということでしょう。
感染した人の一部が発症し、発症した人の一部が悪化する、ということです。
とはいえ、自分がその一部に該当する可能性は常にあるわけですから、油断はせずに対策は行うようにしましょう。