風邪とインフルエンザは同時にかからない?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
コロナウィルスが、今、かなり問題になっていますが、今日は、インフルエンザに関する研究の話題を紹介したいと思います。
          
          
●風邪とインフルエンザは同時にかからないという研究に大きな反響
http://healthpress.jp/2020/01/post-3968.html
          
熱がある、鼻水が出る、だるい、などなど…。この季節はちょっとした体調不良で気になるのが風邪を引いたか、あるいはもしかしてインフルエンザかもという不安。仮に風邪気味だった場合、さらに体調を崩した場合など、風の上にインフルかと心配することもあるかもしれない。しかし、風とインフルエンザは同時にかからないという研究が注目されている。
すでに風邪を引いている場合、インフルエンザにはかかりにくく、逆に、インフルエンザにかかっているときは風邪を引きにくいことが、英グラスゴー大学英国医学研究会議(MRC)ウイルス研究センターの研究グループが行った大規模研究で明らかにされた。「研究結果は、風邪やインフルエンザの流行の予測および疾患の蔓延をコントロールする方策の改善につながる可能性がある」と研究グループは述べている。詳細は、「Proceedings of the National Academy of Sciences」12月16日オンライン版に掲載された。
          
▼ウイルスが体内で感染する細胞を奪い合っている!?
         
研究では、2005年1月から2013年12月の間に、ウイルス性呼吸器疾患の疑いで検査を受けた患者のデータを利用して、3万6,157人の患者における4万4,230例の急性呼吸器疾患例の検体を解析。ライノウイルスやA型およびB型インフルエンザウイルス、RSウイルスなど11種類の呼吸器系ウイルスのうち、どのウイルスに感染しているのかを調べた。その結果、35%(1万5,302例)が少なくとも1種類のウイルスに対して陽性を示した。このうち8%(1,247例)は複数のウイルスに感染していた。
コンピューターモデルによる解析の結果、個人と集団のいずれにおいても、A型インフルエンザウイルスと、最も一般的な風邪の原因であるライノウイルスとの間には、同時感染を抑制する相互作用が生じることが判明した。A型インフルエンザに感染している患者では、他のウイルスに感染している患者に比べ、ライノウイルスに感染する率が約70%低かったという。
研究グループは結果について「風邪とインフルエンザのこうした関係性は過去の研究でも認められていたが、これほど大規模な研究で強力なエビデンスが得られたのは今回が初めてである」と述べている。また、論文の筆頭著者であるSema
Nickbakhsh氏は、「われわれの研究では、インフルエンザが流行する冬の間は、軽症の風邪を引き起こすライノウイルスの感染例が減少するという傾向が非常に顕著に認められた」として、「サバンナでライオンとブチハイエナが餌を奪い合うように、呼吸器系ウイルスも、気道内の資源をめぐって争っている可能性がある」と推測する。
ただし、今回の研究では相互作用が認められたに過ぎず、それがなぜ生じるのかは分かっていない。また、解析対象となった検体はすでに呼吸器感染症状のある患者から採取されたものであったため、症状がない患者においてはウイルスの振る舞いが違ってくる可能性もある。
研究グループは、ウイルスが体内で感染する細胞を奪い合っているのか、あるいは、あるウイルスに対する免疫応答が別の無関係のウイルスが感染するのを妨げているのかなど、ウイルスの相互作用についてさまざまな可能性を検討しているところだという。
           
         
例えば、何年か前は、インフルエンザでA型とB型が同時に流行しましたが、両方を同時に感染したケースがニュースになったことはありませんでした。
逆に、A型に罹って治癒した後で、今度はB型に罹る、というケースは良く耳にしました。
このように、一つの感染症に罹ると、他の感染症の罹患リスクが低くなるようですが、記事ではその理由として、ウィルス同士のせめぎあいがあるから、としているようです。
アトピー性皮膚炎の方も皮膚の感染症で悪化するケースは多いのですが、例えば黄色ブドウ球菌とヘルペスウィルスが同じ部位に同時発症するケースは見たことがありません。
これも、一つの菌(ウィルス)が優位を占めることで他の菌の活性化を抑えている、ということなのでしょう。
興味深い話ですね。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

今回のコロナウィルスは、今後、どのように終息していくのか、まだその道筋ははっきりしておらんから、十分に注意して欲しいのじゃが、重症化する人は既住症を持っている方が多いという報道もある。
ぜんそくなど呼吸器の疾患をお持ちの方は手洗いやうがいなど、個々人で出来る対策はしっかり取って欲しいと思うの。