泉質よりも湯の温度が大切

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                
真冬の時期、まもなく大寒を迎え、冷え込みも強くなってきます。
寒い時期は、入浴が心地よく感じやすくなりますが、今日は入浴と温泉の記事を紹介したいと思います。
          
          
●泉質より湯温? 療養専門医に聞く健康になる温泉のイロハ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/267125
            
冷たい空気が氷のように肌に染みるこの季節。温泉旅行に行ってほっこりしたい。泉質の効能や入浴方法などを温泉療法専門医としても有名な大塚吉則氏に詳しく聞いてみた。
          
――「温泉大国ニッポン」と言われますが、日本の温泉について教えてください。
         
「日本人は温泉好きな国民ですね。環境省によると、年間に温泉地に宿泊する延べ人数は、約1億3000万人といわれ、これはつまり全日本人が1年に1回温泉地に宿泊するという計算になります。温泉地も全国に約3000カ所、源泉総数は約2万7000本あります。温泉の歴史は太古の昔からあり、成分を分析する術がなかった頃は、多くは動物に教えられて傷を癒やすために入り始めたようです。言い伝えには鹿が登場したり、湯あみをする熊の姿をきっかけに発見という温泉もあり、全国には動物にまつわる温泉が多いです」
          
――温泉が病気の治療に役立てられたのはいつ頃からですか。
            
「奈良時代あたりから。湯治が本格的に始まったのは、江戸時代に入ってからです。湯治宿場などが日本各地にでき始め、入浴法や湯治療法などが広く知られるようになりました。明治時代になると西洋医学の取り込み・発達とともに、湯治文化や温泉療法への関心が薄れていきます。しかし、昭和になると、温泉医学の必要性が叫ばれ、温泉の黄金時代となります。東京大学など各大学が温泉研究を始め、北海道大学も登別温泉に、東北大学は鳴子温泉に、群馬大学は草津温泉に分院をつくり、国立6大学で温泉の治療研究が盛んになりました。現在は、財政難で国立大学の統廃合などがあり、大学は温泉研究からすべて撤退しています」
             
――温泉に行くと、よく効能が書かれたものがありますが、温泉入浴で病気は治るのでしょうか。
           
「日本では温泉はレジャーとして楽しまれますが、海外、特にヨーロッパでは保険診療として温泉療法が認められることがあります。飲用のほか、慢性気管支炎や気管支拡張症に硫黄泉の蒸気を吸入したり、乾癬の治療に硫黄泉入浴と紫外線照射法を組み合わせたり、さまざまな病気の治療に役立てられています。日本でも温泉の効能を得ることは可能です。ただし、保険診療はできませんし、温泉の効能を得るためには、3~4週間以上の湯治が必要で、日帰りや数泊の入浴では残念ながら最大限の効能を得ることはできません。もし、それが可能ならば、最初の数日の1日1回の入浴から徐々に増やしていき、1週間前後に1日4回などと体を慣らして入っていきます。温泉浴のほか食事や運動療法を併せることで、初めて温泉の効能を得られ、約半年間その効能が続くでしょう。病気や症状によっては悪化することもありますので、全国987人いる温泉療法医に相談しましょう」
          
――泉質によって効能は違いますか。
            
「泉質によらない温泉入浴の一般的適応症というのがありますが、泉質ごとの適応症はそれほど多くはないです。湯治など長期で温泉療法をしないのであれば、湯温が特に重要と言えます。42度のような高温では酸化ストレスが発生するため、39~40度の『酸化ストレスが生じない温度』が最適です」
          
            
記事のポイントは、温泉療法としての入浴の場合、湯の温度は42度のような高温にせず、39~40度にしましょう、という部分でしょう。
寒い時期、どうしても高めの湯温の方が心地よく感じがちですが、アトピー性皮膚炎の方の場合、皮膚の乾燥がバリア機能を低下させる、という大きな問題を抱えています。
心地よく感じる湯温は、体にとって「有益」な部分はもちろんあります。
しかし、体にとって有益であっても、「皮膚にとって有益」とは限りません。
また、入浴により生じるリスクは、ぬるい温度よりも高い温度の方がはるかに多く、入浴を上手に生活の中に取り入れるためには、「湯の温度」を考えることがとても重要になることは忘れないようにしたいものです。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

温泉が水道水の入浴と異なる理由の一つは、「温泉の成分」にあることは確かじゃが、温泉に含まれる成分は特殊な温泉を除いて、極微量じゃ。
では何が大きく違うのか、というと、一つは温泉の大部分を占める「水の質」、そしてもう一つが「入浴の方法」ということになるじゃろう。
家庭の水道水のお風呂であっても、後者の「入浴の方法」は最善の形で行うことは可能じゃ。
アトピー性皮膚炎にとって、どのような入浴が効果的なのかはしっかり考えていってほしいと思うの。