2019年、年末のご挨拶

こんにちは。あとぴナビです。
今日で今年も終わりです。
皆様、2019年はどんな一年だったでしょうか?

アトピー性皮膚炎を取り巻く状況を考えると、今年は医学的な研究などの大きな発表はなく、変化が小さかった年でした。
とはいえ、アトピー性皮膚炎の原因究明、また取り巻く環境要因の改善などは、昨年からの流れを組んで、少しずつ進歩してきています。
残念なのは、それに対して「医療側」の体制が、アトピー性皮膚炎の現状に沿った形での変化がほとんどみられていないことでしょう。
特に、基本的なベースとなる治療は、ステロイド剤やプロトピック軟膏など免疫を抑制する薬剤の塗布を中心としており、約30年前の治療からほとんど進展はしていません。
アトピー性皮膚炎に対して、「アレルギー」は原因ではなく結果という側面が強いこと、また痒みを知覚する神経の問題なども、慢性化した痒みに大きく関わってきていることが分かってきた中でも、アプローチ方法は事実上、ステロイド剤などの薬物治療という方針は変わっていません。

海外での研究を見ると、そうした薬物治療が「対症療法」にすぎないことから「原因療法」に少しずつシフトし始めている傾向が見られますが、まだ手探りの状態が多く、慎重に見極める必要はあるでしょう。
「原因療法」が進まない大きな理由は、やはりアトピー性皮膚炎の病態に、個人差がみられるからでしょう。
乳幼児と成人のアトピー性皮膚炎は、原因や症状が必ずしも一致するとは言えません。
つまり、痒み、という症状に対する「対症療法」は同じ治療が選択できたとしても、「原因療法」は、原因が異なる以上、違った治療法が求められることになります。
原因が多岐にわたる以上、治療の分野は皮膚科以外からのアプローチが必要になることもあります。
今のことろ、原因を研究する医療機関の「横の連携」は少なく、来年は、ぜひ分野の垣根を越えて、同じ「アトピー性皮膚炎」を共通のテーマにした研究が進むことを願ってやみません。
アトピー性皮膚炎の研究による恩恵をもっとも多く受けるべきなのは、治療を行う医師や製薬会社などではなく、アトピー性皮膚炎患者の方です。
少しずつ解明が進み始めたアトピー性皮膚炎の研究が、患者の方のために、スピードアップして進んでいくことを祈っております。

2020年が皆様の健康と生活に、よい一年となりますことを心より祈念しております。
今年一年、お付き合いいただき、ありがとうございました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

                         

 

あとぴナビスタッフ一同