寒い冬と暑い部屋(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は昨日の続きで、どういった対応を行えばよいのかを見ていきましょう。

対応の基本は、「急激な熱を与える状態にはしない」ということです。
ご相談いただいた方には、次のようなアドバイスを行いました。

・まず寒い時は、最初に戸外に出かけるのと同じ服装にする(厚着をする)
・体がある程度暖まったところで、暖房を低めに設定する(22℃前後)

このように、まず体の血流を安定させてから、ゆるやかに室温を上げることで、血管の拡張もスピードが遅くなります。
血管から漏れる伝達物質はありますが、緩やかな「漏れ」ですので、その処理は適切に行えますし、また再吸収もしやすくなります。
体の血流と顔の血流の差が少なければ、急激な赤みもでづらくなりますので、炎症も生じにくくなることで、痒みが抑制される、というわけです。

実際、このような方法で1週間ほど過ごしてもらったところ、顔の赤みはでなくなり、掻き傷も減ってきた、という報告をいただきました。
厚着をしても、外気温が低いとと、寒く感じる状態が改善しづらいのは確かですが、そこでは焦らずにゆるやかに体温を上げるように注意して欲しいと思います。
もちろん、寒さの度合いが強すぎる場合は、一時的に急激な血管の拡張を招いてでも、「温まる」ことが必要なときもあるでしょう。
しかし、「日常行うケア」として考えた場合、こうした「緩やかに体温を上げる工夫」は実践してみることは大切です。

他にも、エアコンをつける前に、まず加湿器を作動させて、湿度を上げるようにしてからエアコンをつけると、角質層からの水分蒸散量が減ることで、体温の急激な変動を抑えることができます。
あるいは、足浴をまず行い、下半身を温めておくことで、エアコンをつけた際の、顔の赤みを抑えることができることもあります。
「床暖房」がある方は、暖房をエアコンではなく「床暖房」にすることも一つの方法でしょう。
床暖房は、最初に暖まるまで時間がかかる欠点がありますが、大気の乾燥度合いをエアコンよりも減らせますので、こうした暖まりによる痒み、というのを防ぐのに役立ちます。

寒い時期、露出部位の赤みから炎症が生じやすい、という経験をお持ちの方は、こうした「緩やかに暖まる」という方法をお試しください。

                          
おまけ★★★★博士のつぶやき

寒いまま放置しておくと、皮膚自体が萎縮した状態になるから、皮脂もでづらくなり、スキンケアの観点からはあまり良くない、
必要に応じて暖房は使うべきじゃが、その使い方には工夫が必要、ということじゃろう。