ヒートテックとアトピー(2)

大田です。

 

 

 

 

                                 

 
今日は昨日の続きです。
ヒートテックによるアトピー性皮膚炎への影響について考えてみましょう。
        
        
▼ヒートテックがアトピーに与える問題点とは?
          
一見、冷えの対策にも役立つヒートテックは、アトピー性皮膚炎の方にもよさそうなのですが、アトピー性皮膚炎に対していくつか問題点を抱えています。
          
・水分蒸散を促進させる
        
「吸湿発熱」の効果は、衣類であれば多かれ少なかれ、その機能を有しています。
羊毛の衣類を着ると暖かく感じますが、羊毛が暖かいのではなく、「吸湿発熱」の効果が高いことによるものです。
水分は一定量蒸散した場合、衣類との間の空気の層に留まります。
チュビファーストが保水効果が高いのは、この水分を肌とチュビファーストの間に「留める効果」が高いからです。
しかし、空気の層に一定量の水分が保持されると、角質層からの水分蒸散はされなくなってしまいます。
水分の供給が弱まれば、「吸湿発熱」の効果が高い素材であっても、「吸湿」が足りない以上、「発熱」の効果も低くなります。
そこでヒートテックは、吸湿した水分をヒートテックの外側に放出する機能をアップさせています。
肌から水分が蒸散し、その水分を使って吸湿、発熱した後は、水分を外気に放出する、というサイクルが繰り返されたからどうなるでしょうか?
肌からの水分蒸散が促進される=肌が乾燥する、ということにつながりやすくなります。
ヒートテックを使い始めてから肌が乾燥するようになった、と実感している方は、このヒートテックが持つ「強制吸湿」の影響を受けていることがあります。
         
・保温性が高まることで血管が拡張する
          
ヒートテックによる発熱効果は、発熱部位を衣類で覆っていますので「保温」効果を高めます。
ヒートテックを着ると暖かい、と感じる以上、当然のことですが、この「保温」効果は、血管を拡張させます。
運動したり、お酒を飲んだり、寒い戸外から暖かい室内に入ったときなどに、痒みが増える、というアトピー性皮膚炎の方は多いのですが、その原因は血管の拡張により、ヒスタミンなどの化学伝達物質が毛細血管の外ににじみ出ることで、痒みを誘発しやすくなる、というところにあります。
ヒートテックの着用により痒みが出やすくなった、という方は要注意です。

ヒートテックが、アトピー性皮膚炎の痒みを誘発しやすい理由は上記のとおりですが、その影響は、個人差やヒートテックの機能にも左右されますので、アトピー性皮膚炎の方がヒートテックを着用してはいけない、ということではありません。
しかし、少なくともヒートテックを使い始めてから痒みが増えたような気がする、という方は、一度、その着用を中止して、痒みの状態に変化がないかを比べてみると良いでしょう。

                     
おまけ★★★★大田のつぶやき

なお、乾燥させない、血管を拡張させない対策としては、根本的な肌からの水分の蒸散を防ぐことが良いのですが、水分が蒸散しなければヒートテックの「吸湿発熱」の効果が得られません。
ヒートテックを着る目的が「暖かくする」というところにある以上、暖かくできないヒートテックに意味はあまりないでしょうから、影響を受けている、と感じた場合には着用はしばらく中断する方が良いでしょう。
なお、ヒートテックを着用しても特にお肌への影響が見られない方は、「暖まる」というメリットが得られていますので、そのまま着用いただいても良いでしょう。