【閑話休題】カビとがんの関係とは??

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日はWebで見つけた健康に関係する記事を紹介するね。
          
         
●世界的科学誌で報告「膵がん」はお腹のカビが原因だった?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191115-00000018-nkgendai-hlth
         
膵がんは腸内に生息するカビ(真菌)が膵臓に移動し、正常な細胞をがん化させたせいかもしれない――。こんな驚きの報告をしたのは米ニューヨーク大学の研究グループだ。2019年10月2日号の「ネイチャー」に発表した。膵がんにカビの関与が示されたのは初めてで、これが本当なら5年生存率が5%以下で「見つかったらもうおしまい」と言われるほど致死率の高い膵がんの予防法や治療法が向上する可能性がある。国際医療福祉大学病院内科学の一石英一郎教授に聞いた。
「研究では、7カ月半にわたり膵がんマウスと健康なマウスの糞を採取し、真菌の種類と数を調べています。正常な細胞ががん化する際に真菌叢の組成も変化するかを確認するためです。蛍光タンパク質で印を付けた真菌をマウスの腸に注入し、真菌が腸から膵臓へ移動する様子も観察しました。その結果、膵がんマウスの真菌の数は健康なマウスに比べ、およそ3000倍に増えていて、真菌叢の組成も大きく異なっていたことが分かったのです。特にマラッセジア属と呼ばれる真菌の数が急増しており、これは膵がん患者の膵臓でも見られる現象だそうです」
このとき膵がんのマウスに抗真菌薬を投与して、真菌叢を変化させたところ、30週間でがんの量は20~40%減少したという。
マラッセジア属の真菌は皮膚や頭皮から検出されることが多く、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬などの原因となることが知られているが、最近の研究では、皮膚がんや大腸がんにも関与している可能性が報告されているという。
研究グループはお腹のカビとがんとの関係について「真菌が免疫系に影響を与えることで異常な組織の増殖を招いているのでは?」との見方を示している。
「人間は腸内に無数の微生物を寄生させ、体がスムーズに動くように働かせています。真菌はそのひとつ。植物と違って自分で栄養を作る力を持たないカビは、増殖するには、自ら出した酵素で、腸壁を分解して足場をつくり、栄養素を得ます」
人間はその分解力を有効利用していて、真菌を腸内にすまわせて栄養分を与える代わりにタンパク質をアミノ酸に分解したり、脱水したり、でんぷんをブドウ糖に分解したり、ビタミンを作り出したり、ミネラルを吸収しやすくするよう働かせているのだ。
とはいえ、人間が許容するカビの量はわずか。その増殖は腸内に数多く寄生している細菌により抑制されている。
「大腸や小腸などの腸管には500種類以上の細菌が100兆個います。細菌は腸壁の表面にあるムチンと呼ばれるネバネバの層にいてその様子が草むらに似ているので腸内細菌叢と呼ばれています。それは指紋のように人によって菌の種類や分布が違います」
菌には人間にとって有益な「善玉菌」と有害な「悪玉菌」、さらには善玉にも悪玉にもなりうる「日和見菌」があり、健康なときはそのバランスが取れている。ところが、少しでも悪玉菌が増えると日和見菌はそれに近い働きをするために数%の悪玉菌が増えることで、結果的に数十%の変化が起きるという。
         
■抗生物質の乱用でカビが増加
         
「善玉菌は悪玉菌の成長を抑える抗菌物質を分泌したり、病原体の体内への侵入を防いだりする作用があります。ほかにビタミンや酵素を作ったり、ミネラルを吸収しやすいかたちにしたり、食物繊維を消化して、短鎖脂肪酸といわれる腸の上皮細胞の材料になる栄養素を作り出したり、女性ホルモンや脳に影響するセロトニンを産出します。腸内でカビが増えることは、その分、人間に有益な善玉菌が減ることを意味し、多くの弊害が表れることになるのです」
それは体の免疫力の7~8割を担っている腸の機能が低下してがん化しやすい環境になってしまうだけでなく、さまざまな病気の原因になるということでもあるのだ。
例えば、真菌の一種であるカンジダ菌が増えると腸内細菌叢のバランスが乱れ、喘息などのアレルギーが発症することが明らかになっている。
「真菌は自ら出した酵素で腸壁を溶かして足場をつくる。そのため数が増えると腸は炎症を起こし、異物や有害物質が体内に入りやすくなり、アレルギーなどを発症しやすくなるのです」
お腹のカビが作り出す物質には体に有害なものやその量が多いと弊害をもたらす物質がある。タンパク質の構造や機能を変えるアラビノース、腎臓結石のもとになるシュウ酸、免疫系に毒性を持つグリオトキシンなどだ。
お腹にカビが多い人は、慢性的な低血糖になりやすいという話もある。人間から横取りする糖質が増えるからだ。すると、脳が甘いものを常に欲するようになり肥満、糖尿病につながるという。
お腹のカビが増える一番の理由は抗生物質の乱用だ。腸内の細菌の数が減る分、カビが増えるからだ。糖質過多と高脂肪食もその理由のひとつだ。近年の食の欧米化と膵がんの急増は何かしらの関連があるかもしれない。
            
              
記事に出てくる「マラッセジア属の真菌」とは、日本名で言うところの「マラセチア属真菌群」のことだね。
アトピー性皮膚炎の炎症に関係することが広島大学の研究で分かっていて、汗がアトピー性皮膚炎を悪化させる一つの大きな原因とも考えられているみたい。
人は、菌との共生は大事なだけど、全ての菌が人に有益な働きをもたらすわけではないから、そうした「バランス」も考えていく必要があるのかもね。

                       
おまけ★★★★博士のつぶやき

善玉菌と悪玉菌は腸内だけではなく、皮膚表面でも「同じような菌叢」の問題が生じておる。
アトピー性皮膚炎の人は、痒みなどに対する対処で薬剤の使用を行うが、中には抗生物質が混ざっているステロイド剤などもある。
皮膚の菌叢を、乱す治療は、一時的な炎症を抑えることはできても、長い目で見て「負荷」を与える可能性があることを忘れないようにしたいものじゃの。