冬の誤ったアトピーケアに気をつけましょう(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                        
天気予報によると、来週から、かなり冷え込みが強くなるようです。
西日本や北陸地方では、平野部でも積雪が観測される可能性があるようで、今年は本格的な冬の訪れが早いのかもしれません。

アトピー性皮膚炎の方にとっては、冬は乾燥による症状の悪化が増えてきますが、日ごろのケアの注意点として、「誤ったケア」について、過去のあとぴナビの記事(2017年12月「冬のアトピーケア」の記事)を元に見ていきたいと思います。

                                  
●冬の誤ったアトピーケア 「スキンケア」

アトピー性皮膚炎の方で、「誤ったスキンケア」としてもっとも頻繁に目にするのが「保水不足」です。
ごわついた肌に油分を塗ると、皮膚が柔らかくなるため、また油分だけのアイテムは、掻き傷やダメージがある肌でも浸みづらいことから、そのケアで満足する方がいます。
しかし、オイル系アイテムは、基本的に油分だけで構成されていますので、水分を基本的に含んでいません。
乾燥でお悩みの方の肌は、いわば「乾いた砂場」の状態です。
そこに、ブルーシート(オイルアイテム)をかけても、乾いた砂場がすぐに潤うことはありません。シートをかける前に、砂場に「水を含ませる」必要があります。
また、同様に例えるなら、健常な方で乾燥に悩んでいない方の肌は「日蔭の湿り気のある土」と言えます。乾いた砂場を、その湿り気の土の状態に近づけるためには、「ジョウロで水をかける」だけでは足りていないことがほとんどです。極端な表現ですが、バケツで思いっきり水を撒く必要があります。それも何度も撒かないと乾いた砂場は吸収も早く、湿った状態を作り出せないでしょう。
アトピー性皮膚炎の方が、冬場の乾燥時期、もっとも意識したいのは、この「水分を十分に肌に与える」ことに尽きると言えます。保水が十分でないと、痒みの神経線維が真皮内から角質層に侵入することで肌への刺激を痒みと知覚しやすくなる問題や、細菌叢が乱れることで生じるアレルギー的要因の強化など、いくつも「マイナス」の材料を抱えることになります。
一般の方のスキンケアは水分の蒸散を防ぐための「保湿」ケアが基本になることが多いのですが、アトピー性皮膚炎の方は、そもそも角質層内の水分量が絶対的に足りていない状態と言えます。そのため、一般の方とは違い、アトピー性皮膚炎の方のスキンケアの基本は、ほとんどの方が、「保湿」よりも「保水」を重視すべきと言えるでしょう。
なお、角質層に対して十分に水分を与えても、放置しておくと自然に蒸散していきます。そのため、与えた水分を留める「保湿」ケアは、乾燥する時期には必須のケアとして行うようにしましょう。
健常な方は別ですが、アトピー性皮膚炎の方の場合、「保水」ができていないと、角質層の乾燥から生じるさまざまな問題点が解決できない、というリスクを抱えますが、同時に、「保湿」もできていないと、せっかく水分を十分に肌に与えた意味合いが「薄く」なります。
「保水」を基本に「保湿」と、肌状態に合わせて「保護」のケアを上手に組合わせて用いるように心がけましょう。

明日は「入浴」についてみていきましょう。

                     
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方の大半は、肌の乾燥による症状悪化が関係しています。
これは、今の生活習慣、生活環境が、肌が環境しやすい状態にあること、またアトピー性皮膚炎そのものの発症原因の一つが、乾燥から生じるバリア機能の低下にあるから、と考えれられています。
お肌の乾燥は早め早めに、しっかりと適切なケアを意識しましょう。