【閑話休題】たくさんの薬は害になる?(1)

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
多剤併用が体によくない、という話題は聞いたことがあると思うけど、今日は記事を紹介するね。
         
          
●たくさんの薬は害になる!? ~“多剤服用”の深刻なリスク~
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4343/index.html
        
たくさんの薬を飲む“多剤服用”。最新の研究で、高齢者が6種類以上の薬を服用すると副作用の危険性が高まることがわかってきた。中には、多種類の薬の副作用で寝たきりになったり、認知機能の低下から認知症と診断されてしまうケースまで起きている。現役世代もひと事ではない。健康食品として扱われるサプリメントと薬を併用すると副作用の危険性が高まる可能性が指摘され始めている。“多剤服用”の深刻なリスクの実態とその対策を考える。
        
▼こんなに怖い!でも減らすと改善
      
病気を治すために飲む薬。しかし、多くの種類を服用すると、むしろ身体の害になることを知っていますか。最新の研究で、高齢者が6種類以上の薬を飲むと、ふらつきや意識障害などを起こすリスクが高まることが、分かってきました。中には、はいかいなど認知症のような症状を引き起こすケースも。
物忘れが激しくなり、認知症だと診断された、80代の男性。薬を減らすと、症状は改善。認知症ではないと判断されたのです。

医師:「1つの薬をやめるだけで、全然見違えるようによくなってしまうケースを度々経験する。」

この問題は、高齢者だけでなく現役世代でも注意が必要です。身近なサプリメントにも思わぬ落とし穴があるからです。多くの種類の薬を飲む、“多剤服用”。私たちは、何に気を付ければよいのでしょうか。
         
▼寝たきりの人が劇的改善 原因は薬だった
         
多剤服用が原因で、寝たきりの状態にまでなったという人に、話を聞くことができました。新江敏子さん、80歳です。3年前、うつや狭心症、不眠などで同時に複数の医療機関にかかっていた、新江さん。それぞれの病院から処方された薬は、12種類にのぼっていました。

新江敏子さん:「(飲むだけでも)大変ですね。飲みすぎているかなというのも、その時はあまり考えていなかったです。」

ある日、新江さんに異変が起こり始めます。その様子を、夫の祥泰さんが目の当たりにしました。

夫、祥泰さん:「ここで倒れちゃっているんですよ。顔半分があざでした。」

ふらつくことが増え、転倒。動くことが少なくなり、その後、寝たきりの状態にまで陥ってしまいました。当時のカルテです。日常的に介護が必要になり、夫の祥泰さんがつきっきりで、行っていました。

夫、祥泰さん:「何が(原因で)悪いんだか、トイレ行くのでも歩けなくなって。」

新江敏子さん:「『早く死にたい、死にたい』って言っていました。もう治らないし、ただ寝てるだけはでしょうがないから、『もう早く死にたい』って言っていました。」

転機となったのが、現在の主治医、橋本昌也さんに出会ったことでした。高齢者の医療に詳しい橋本さんは、ふらつきの原因が、薬の種類の多さにあるのではないかと疑いました。

医師、橋本昌也さん:「どうも睡眠薬とか安定剤とか、そういうのを飲んでいたようだと。もしかしたら原因なんじゃないかなと思って見ていった。」

最新の研究で、高齢者は薬の種類が増えるほど、体に異常が起こりやすくなることが明らかになっています。特に、6種類を超えるとそのリスクがより高まるのです。
薬の種類が増えると、なぜ、体に異常が起こるのか。大きくかかわっているのが、老化に伴って、薬を代謝する肝臓や、排泄する腎臓の機能が衰えることです。薬の種類が少ないうちは、代謝、排せつされ、さほど問題は起きません。しかし、6種類以上では代謝する機能を超えるため、体内に蓄積されやすくなってしまいます。薬の種類が増えるほど、思いもよらない異常をきたすというのです。
新江さんの場合、蓄積された薬の中で、睡眠薬などの4種類に問題があったのではないかと、橋本さんは考えました。それぞれの薬には、ふらつきなどを引き起こす副作用があります。1つでは副作用が少なくても、複数、蓄積されていると症状が強く現れる可能性があるからです。

合原:「薬が原因だって疑うことはありましたか?」

新江敏子さん:「いや、疑ってなかったですね。飲めば治ると思っていたから。」

橋本さんは、新江さんの体調を見ながら、副作用を疑った睡眠薬から見直しました。最終的に、5種類にまで減りました。すると、1か月ほどで自力で歩けるほど、回復。夫婦の日常を取り戻すことができました。

新江敏子さん:「本当に先生にお会いしてなかったら今がないと思います。」

新江さんのように、多剤服用のリスクを抱える高齢者は、少なくありません。7種類以上の薬をもらう人の割合は、64歳以下では10%。一方、75歳以上になると、24%に増加。4人に1人にのぼります。

                               
記事は長いので、何回に分けて紹介するね。
今日はまず前半部分です。
記事にあるように、薬を「減らすこと」で症状が改善した、というのは、やはりしっかり考えなければならないんだろうね。
患者は、「病気は薬で治すもの」と考えるけど、本当は薬で治せるのは病気ではなく症状だけだということ、そして複数の薬を同時に使用した場合の症状に与える影響は、薬の組み合わせ分、臨床を行っているわけではない、ということは知っておいた方が良いだろうね。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

「薬を中断」することで症状が改善することは珍しいことではありません。
アトピー性皮膚炎も、ステロイド剤の中断により、一時的な症状の悪化がみられても、その後、中断前より状態が良くなる、というケースは非常に多いと言えます。
やはり、薬剤が「症状」を治せても「病気」を悪化させている、というケースにおいては、薬剤そのものが「悪化要因」といえますので、その使用を慎重に行うべき、ということがあるのでしょう。