秋に多いケアの質問Q&A(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
急激な気温の低下とともに、アトピー性皮膚炎の症状悪化に関するご相談も増えています。
多くのアトピー性皮膚炎の方は、肌の乾燥から生じたバリア機能の低下が悪化要因になりやすいのですが、これから冬を迎えるにあたり、より細かなケアを心がけていく必要があるでしょう。
今日は、今の季節に増えている読者からのよくあるご質問を紹介しましょう。
          
        
Q.寒くなってきたので、お風呂の温度を上げても良いですか?
        
A.プラス1度上げて入浴してみましょう。
        
寒くなってくると、ぬるい温度ではもの足りない、と感じる方が多いようです。
最近のバスタブは自動、全自動タイプのものも多くなっています。
表示されている湯温は、基本的に給湯器本体での測定温度ですので、配管を通って浴槽まで到達するまでに少しずつ冷めてきます。
また、外気温によって「冷め易さ」も異なりますので、最近のバスタブは、その冷めやすさもAIでコントロールして表示温度よりも高く給湯するタイプもあります。
そのため、表示されている温度のプラスマイナス1度の誤差があると考えた方が良いでしょう。
夏場は冷めづらいので、表示温度よりも高くなる傾向があり、気温が下がり始めると今度は、少し低くなります。
入浴温度は高い状態で長時間入浴を行うと、皮膚の乾燥や深部での冷えを生じたりしますので、アトピー性皮膚炎の方は厳禁といえますが、ぬる過ぎる場合は、汗と皮脂を効果的に分泌させるために入浴時間の調整が必要になってきます。
また、39度前後のお湯の場合、人の肌での体温はそれよりも低く、ヒトが入浴するだけで湯温は少しずつ下がってきます。
それらを鑑みた場合、寒くなってきた際の入浴は、夏場よりも1度上げてみて良いでしょう(入浴時間を夏場の入浴と変えなかった場合)。
あとは、浴室の状況(保温できるのかどうか、など)、浴室内の温度(外気に面した窓があるかどうか、など)など、浴室環境に応じて、調整するようにしましょう。
            
         
まず、入浴関係で多い質問について紹介しました。
高い温度での入浴は、アトピー性皮膚炎の方にとって「厳禁」であることは確かですが、気温が低下することで「実際の湯温」が下がって、体感上も低く感じる、というケースがあります。
汗のかき方や、皮膚の乾燥状態を見ながら、気持ちよく入浴できるように調整しましょう。
明日はスキンケアでの注意点を見ていきます。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

外気温が下がると、熱めのお風呂が心地よく感じることもあるじゃろう。
体感的には「心地よい入浴」というのは大切じゃが、その場合、アトピー性皮膚炎の方にとって、「入浴時間を減らす」ということが必要になる。
同時に、入浴時間を減らせば、皮脂を出す、という訓練にはつながりづらい。
お肌にとって必要な入浴と、心地よい入浴は、必ずしもイコールとはならないのじゃ。