2019年10・11月号の記事より(3)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日も昨日の続きで、入浴についてみていきましょう。
              
        
●秋冬に向けた万全ケアを始めましょう
(2019年10・11月号あとぴナビより)
       
▼入浴ケア
          
・スキンケアだけではなかなか改善しない方には、あとぴナビの入浴ケアが効果的です
         
アトピー性皮膚炎の方にとって、入浴は「攻めのケア」として重要な日常生活習慣の
一部です。
アトピー性皮膚炎の方は汗をかきづらい方が多いのですが、汗をかかないことは、肌のバリア機能にとって大きなマイナスです。
もちろん、かいた汗を放置すると、マラセチア菌の関係などで炎症が生じやすくなりますが、自分の力で行うスキンケア、「皮脂膜」は、汗と汗をかく際に分泌される皮脂が乳化して作られていて、汗をかかないと、スキンケアの力が弱まる=バリア機能が高まらないことにつながります。
このように汗は、アトピー性皮膚炎にとって「悪化」と「回復」の両面をもっているのですが、エアコン下で生活して運動を行いづらい私たちの生活環境は、汗をかきづらい状況を生み出しているといってよいでしょう。
そこで、毎日の生活習慣である入浴を有効活用して、「汗」をしっかりかく「訓練」を行うことが大切になってくるのです。
ただし、入浴も「汗」と同様に、アトピー性皮膚炎に対しては「悪化」と「回復」の両方の側面を持っています。
アトピー性皮膚炎の方が入浴が良いと聞いて自己流で行っていて、なかなか症状が良くならない、どんどん肌が乾燥して状態が悪くなっている、といった場合に多いのが、「入浴温度が高い」ということです。
ここでいう「高い」は、健常な方が行う一般的な入浴温度(40度以上)でも該当してしまいます。
入浴温度が高いことで、入浴後の乾燥、そして深部の冷えの状態を生み出しやすくなるため、乾燥状態からバリア機能の低下へとつながります。
健常な方の入浴とアトピー性皮膚炎の方に求められる入浴の「方法」はまったく異なることをよく理解しておくことが大切です。
これから少しずつ気温が下がって冬に向かいます。
入浴自体も、夏より気持ちよく感じることが多くなるでしょう。
これからの時期、入浴を「攻めのケア」として、アトピー性皮膚炎の改善のために積極的に取り入れるようにしましょう。
         
        
昔は皮膚科の医師は、アトピー性皮膚炎の方に入浴を避けるように指導することが多かったのですが、その原因は入浴後の「乾燥」によるバリア機能の低下が、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させるからです。
そして、この「乾燥」させる要因が「温度」にあります。
入浴は行っているのになかなか良くならない・・・という初めてのご相談をいただく方の状況に多く共通しているのは41℃前後での入浴です。
普通の人には「普通の温度」であっても、アトピー性皮膚炎の方の「ケア」を前提として考えた場合には適していない温度であることを忘れないようにしましょう。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

入浴は上手に行えば、アトピー性皮膚炎の症状を改善する「攻めのケア」に変化します。
同時に、上手に行えないと、今度はアトピー性皮膚炎の症状を悪化させる、という諸刃の面を持っています。
適切な入浴かどうか心配な方は、お気軽にアトピー相談室(0120-866-933、受付時間10時~19時)までご相談ください。