アトピーを難治化させる原因とは?(3)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
今日も昨日の続きです。

昨日述べた、「皮膚の機能の異常状態」というアトピー性皮膚炎の原因と、「アレルギーの反応」という、アトピー性皮膚炎の症状の原因(痒みや炎症)をイコールで捉える今の治療方法が、難治化したアトピー性皮膚炎の治療を難しくさせている原因と言えます。

先に述べたように、本来、初発のアトピー性皮膚炎は急性型で自然治癒しやすい疾患です。
アトピー性皮膚炎の患者数を調べた調査はいろいろありますが、その多くは一定の標本数から全体数を推測したものです(厚生労働省の研究班が2000~2008年にかけて調査したものなど)
おそらく、文科省が行う学校保健調査が全体数に近い分母数を調査した結果といえるのでしょうが、それでも全部の生徒を調査し切れいていない、また一部は保護者のアンケートに基づくなど、確実な全体像と一致してはいないでしょう。
それらのいろいろな調査を見ていくと、アトピー性皮膚炎に罹患したことがある患者数は全年代の平均では数%、日本の人口でみると約800万人ぐらいでしょう。
そして、その中で一年以上継続して治療を受け続けて治療が完了していない患者数は10%前後と推定されます。
つまり現在進行で治療を受け続けているアトピー性皮膚炎患者は、70~80万人ぐらいと考えてよいでしょう。日本人の中で約150人に1人ぐらいの割合でしょうか。
もちろん、年齢によりその率は異なります。
文科省の学校保健調査では、小学校から高校までの児童、生徒は2~3%です。
厚生労働省の研究班の報告によれば小児の割合は約10%と報告されていました。
そこから考えると、反復継続して治療を続けている患者数は、季節の変わり目に悪化する例を含めれば、20~30人に一人、ちょうどクラスに1名以上の患者数ぐらいとなるでしょう。

この患者数には大きな意味を持っています。
明日は、どういった意味合いを持っているのかを見ていきましょう。

                
おまけ★★★★東のつぶやき

アトピー性皮膚炎患者数は、日本人の数人に一人、という説明をする機関もあるようですが、それは、幅の狭い年齢層で、さらに治癒状態に現在あるのかを考えていない、病歴のある患者数を指していると考えて良いでしょう。
数字の「マジック」に注意しましょう。