アトピーのバリア機能の因子が発見される

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
アトピー性皮膚炎の発症や症状の悪化には、皮膚のバリア機能が大きく関わっています。
このバリア機能を形成する因子について、新たな研究が発表されたので紹介しましょう。
          
            
●アトピー性皮膚炎の皮膚バリア機能の形成に関わる因子を発見
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1908/15/news014.html#utm_source=yahoo_v3&utm_medium=feed&utm_campaign=20190904-021&utm_term=it_monoist-ind&utm_content=rel2-0
         
ロート製薬は2019年7月19日、東京大学との共同研究により、アトピー性皮膚炎(AD:Atopic dermatitis)の皮膚バリア機能形成に関わる因子KPRPを発見し、その機能を解明したと発表した。
研究では、ADの重症度とKPRP遺伝子の一塩基多型との相関を解析。その結果、rs4352920遺伝子座にてTTの遺伝子型を持つ人が、健常またはADが軽症の患者では29%だったのに対し、中程度あるいは重度のAD患者は50%だった。また、χ2乗検定では、TT遺伝子型を持つ人とAD重症度は有意に相関しており、その重症化リスクは2.52倍だった。
次に、健常皮膚とAD患者の皮膚でKPRPの発現を確認したところ、ADに罹患した部位ではKPRPの発現が有意に低下していた。続いて、AD罹患部位の炎症に関与するIL-4、IL-13、インターフェロンγをヒト表皮ケラチノサイトに添加すると、KPRP遺伝子が濃度依存的に発現低下していることが確認された。さらに、KPRPが人の健常皮膚の角層直下にある3層の顆粒層のうち、第2層目に一定間隔で局在すること、KPRPが細胞接着に関わる構成因子と相互作用があることも分かった。
今回の研究により、KPRPがADの重症化を招く可能性がある因子として特定された。KPRPを介して皮膚表面の角層バリア機能を高めることにより、アトピー性皮膚炎の重症化や発症の予防につながることが期待される。
       
         
バリア機能に関わる因子は、今回の発表にあるKPRPだけではありません。
細菌叢(フローラ)や皮脂膜など、多くの因子の組み合わせにより形成されていますので、このKPRPの問題を解消するだけで全てのアトピー性皮膚炎の症状が解消される、ということではないでしょう。
また、今回はKPRPという因子を発見、その機能を解明しただけですので、その因子をコントロールする方法はまだ分かっていないようです。
ただ、アトピー性皮膚炎の方に共通した因子として発見されたKPRPに関与する技術が解明されれば、大きな福音となるかもしれません。

                     
おまけ★★★★東のつぶやき

アトピー性皮膚炎にとって「バリア機能」は重要なキーワードです。
これからも、こうした研究については紹介していきたいと思います。