暑い今の時期だからこそ、「入浴ケア」(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は昨日の続きです。

昨日の最後で、悪循環の「輪」について説明しました。
一番最初の、「皮膚のバリア機能の低下」には、さまざまな原因が考えられます。
エアコン下での生活が常態化することで角質層の水分蒸散量が増え、皮膚が乾燥しやすい状況になること、夜型の生活が定着したことによる自律神経や内分泌機能の乱れが生じること、食生活の変化(西洋化)による代謝の乱れ、水道水中に含まれる遊離塩素の影響など、多くの要因が複雑に絡み合って、皮膚のバリア機能の低下を誘発しやすい状況になっています。
ここ数十年で、大きくアトピー性皮膚炎患者が増加しましたが、私たちの生活環境と密接に関わる部分が関与しているから、とも言えるでしょう。

しかし、逆に考えると、「皮膚のバリア機能を安定させる」ことができれば、発症原因、悪化原因を大元からシャットアウトできることにつながるでしょう。
しかし、例えば最近の猛暑の影響はエアコンがない生活を定着させることは、ほぼ不可能な状況です。
夜勤に関わる従事者は就労者の20%程度という統計結果が先日報告されていましたが、夜型の生活環境を正すことも、今の社会の仕組みの中では、かなり困難な状況とも言えるでしょう。

そこで、日常生活の中で、皮膚に対して「プラス」の要因をどのように作っていくのか、ということを真剣に考えていくことが大切になってきます。
この「皮膚に対してプラスの要因」となる生活習慣が「入浴」です。

なぜ「入浴」がアトピー性皮膚炎に対して、効果的な生活習慣なのかを説明すると、相当な文量となるため、今月号のあとぴナビの特集「アトピー性皮膚炎を治すには正しい入浴が決め手になる!」を熟読いただきたいと思います。

▼あとぴナビ8・9月号がお手元にない方は、電子版でご覧ください。
・あとぴナビ電子版
https://www.atopinavi.com/eb/index.html

一つイメージとして捉えるとするならば、「入浴ケア」はアトピー性皮膚炎に対して「攻めのケア」となるということです。
「スキンケア」もアトピー性皮膚炎の方には必要なケアですが、どちらかというと「守りのケア」です。
なぜ入浴が「攻めのケア」となるかといえば、本来、自分の体の機能でアトピー性皮膚炎が出ない(必要としない)状態の持っていくことこそが、「治る」という部分からみれば必要になるからです。
スキンケアは「補うケア」なのに対して、入浴ケアは、自らの機能を高める「訓練」につながります。

とはいえ、入浴ケアはアトピー性皮膚炎に対して「もろ刃の剣」としての側面も強く持っています。
入浴温度、入浴環境、入浴時間などを誤れば、逆にアトピー性皮膚炎の症状を悪化させることもあるからです。

イメージとしては、薬も適量であれば体に良い反応をもたらしますが、多すぎたり少なすぎれば、効果がなかったり、あるいは逆に体を悪くすることもある、ということと同じです。
「夏は暑いから、入浴はちょっと・・・」という方もいるでしょう。
入浴による体力の消耗、という点からみればもっともですが、クールダウンのケアなど、体調をアップさせる入浴の方法もあります。
健常な方が行う入浴と、アトピー性皮膚炎の方が行う入浴は、入浴から得られる効果を考えた場合、全く別物であると考えてほしいと思います。
同時に、健常な方が行う入浴をアトピー性皮膚炎の方が行う必要はありません。
アトピー性皮膚炎の方は、「アトピー性皮膚炎の方の入浴」を行う必要があることを忘れないようにして欲しいと思います。

いずれにせよ、暑さがまだ厳しいと考えられる時期ですが、少しずつ皮膚の状態をアップさせるためにも「攻めのケア」である「入浴ケア」を、汗をかきやすい今の時期だからこそ、「適切な訓練」につながりやすいこともありますので、上手に取り入れてほしいと思います。

                           
おまけ★★★★大田のつぶやき


具体的に自分に合った「攻めの入浴ケア」については、お気軽にアトピー相談室までご相談ください。
夏の上手な入浴ケアの「結果」は、必ず秋から冬の肌状態に現れてくれます。
自分に必要な「訓練」を行いましょう。

●アトピー相談室 0120-866-933(受付時間 10時~19時)
▼あとぴナビ8・9月号がお手元にない方は、電子版でご覧ください。
・あとぴナビ電子版
https://www.atopinavi.com/eb/index.html