猫に投与する猫アレルギーワクチンとは?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は、アレルギーに関する興味深い記事を見つけたので紹介しましょう。
           
            
●猫ちゃんに投与する猫アレルギーワクチンができるかも!
https://www.gizmodo.jp/2019/08/cat-hypocat.html
           
スイスの会社が開発中の「Hypocat」は、猫アレルギーの発症を抑えるワクチン。今年4月に研究結果が発表されてから、時を経て再びネットで注目を浴びはじめています。どのようなワクチンなのか、Journal of Allergy and Clinical Immunologyで公開中の論文によると次の通りです。
Hypocatの最大の特徴は、人間ではなく猫に接種するタイプのワクチンであること。具体的には、アレルゲンとされる猫の体内で自然生成される「Fel d 1」と呼ばれる特定のタンパク質にアプローチします。植物ウイルスに由来するウイルス様粒子に遺伝子タンパク質を結びつける働きがあり、粒子のみであることから新たに疾患を引き起こすことはないといいます。
気になる安全性ですが、現時点で猫に対して長期的あるいは深刻な副作用はないことがわかっています。これは、Fel d 1には猫の免疫システムに重要な機能が含まれないためだと考えられています。
うまくワクチンが作用すれば、猫が生成するFel d 1の量が大幅に減ることになります。猫のアレルギーを持つ人の約90%はFel d 1に対する抗体を生成するため、Fel d 1が減れば猫が低刺激になるという仕組みです。
あらゆる実験を通じて、50匹以上の若い猫の後脚にワクチンが投与されました。最近の実験では、9週間にわたって3回投与したり、一部の猫には6か月後に追加接種したりして反応が観察されました。
結果的にすべての猫は、アレルゲンに対する持続的な免疫反応を発達させて、追加接種を受けた猫に関しては抗体レベルを高く保ったといいます。猫の血液から採取された抗体からは、Fel d 1を中和させるかのような結果がみられたいっぽう、猫の唾液や涙液はFel d 1の生成が少なかったこともわかりました。また、こうしたサンプルを人間の血液と混合すると、より少ないアレルギー反応を引き起こしたといいます。
猫によってはすでにFel d 1が低い状態で、健康上の明らかな問題もみられていないとのことです。また、ワクチンが完全にタンパク質を除去することはないことも安心材料として捉えて良さそうです。
全体的に、いまのところは期待が持てそうな所感ですが、研究としてはまだ”前臨床”データの段階として捉える必要がありそうです。HypoPet社は、米国と欧州の薬物承認機関と協議している最中であることから、人間を被験者にした臨床実験など今後もさまざまなプロセスを経る必要があることを明かしています。
たとえいますぐにでも臨床実験を開始して、ワクチン開発まで順調にものごとが進んだとしても、市場に出回るまでは数年かかる見込みです。同社は犬用ワクチンHypodogの開発も進めていますが、こちらも大量生産まで時間がかかることが予想されます。
猫が大好きな猫アレルギーの方は、しばらく気を散らしながら待つ必要がありそうですね。なんといってもHypoCatは人間でなく猫様に接種するものなので、引き続き安全性第一で開発をお願いしたいところです。
          
            
猫アレルギーは、主に猫のフケなど、たんぱく成分に反応して生じるわけですが、そのアレルゲンと認識されるタンパク成分「Fel d 1」を、猫が生成しないようにする「ワクチン」が開発された、ということです。
全く種類が違いますが、考え方としては、虫が嫌う成分を発現させるように遺伝子組み換えをされた植物と同じではないでしょうか?
もし、ここで問題点を挙げるならば、猫が産生する「Fel d 1」というたんぱく質を必要ない、と判断していることでしょう。
ヒトにとって、それも一部の人に対して、「有害」な働きをする成分を除外することで、そのたんぱく質が本来持っている役割を失わせることのリスクは、どのようなものなのかは時間の経過を待つしかないのでしょう。
ただ、ヒトや猫だけでなく、猫に関係する生物(ノミや細菌なども)も、間接的な影響を受けることがないのかは、しっかり確認して欲しいところです。

                             
おまけ★★★★博士のつぶやき

医学の「発達」という点からみると、抑制が正義、という開発は多いように感じるの。
その抑制により生じる「何か」は、目に見えて明らかになるのは、ずいぶん時間が経ってからのことが多い。
もちろん、何の問題もなかった、という結果もあり得るわけじゃが、逆の結果が見られた際のことも考えておくことは大切じゃろうの。