熱の対策は手のひらで?(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
アトピー性皮膚炎の方は、体の熱が、痒みにつながることを経験した方は多いでしょう。
お風呂に入った後、お酒を飲んで体が火照った後、運動して汗をかいた後、など、そこには体温上昇以外の要因も絡んでいますが、共通しているのは体の熱です。

体温があがると、体はその熱を放散しようと働きます。
体が熱を下げるもっとも効率的な方法は、皮膚の表面から放熱することです。
熱は基本的に血液によって運ばれますので、より多くの熱を運べるように血管は拡張します。
この血管が拡張する際には、さまざまな化学伝達物質が関与するわけですが、この化学伝達物質の中に、痒みにつながるものがあるため、体温の上昇と痒みが関係してくることになるわけです。

では、さまざまなシーンで、体の熱が上がった際、何か良い「熱を下げる」方法はないのでしょうか?
今日は、NHKで紹介されていた方法を取り上げたいと思います。
                 
         
●超お手軽な熱中症予防法を大公開!~『金のベンリ堂』
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1018.html
        
▼熱中症予防に!体を冷やすなら「手のひら」
          
暑い日や運動後などに体温を下げるには、体のどこを冷やしたらいいでしょうか?
アメリカ・スタンフォード大学で体温を下げる方法を研究してきたクレイグ・ヘラー教授がおすすめするのは、なんと手のひらを冷やすこと!実は手のひらには、”体温低下機能”があったんです。
         
▼進化の名残!手のひらはラジエーター
          
その秘密は、AVA(動静脈吻合)と呼ばれる特別な血管にありました。AVAとは動脈と静脈を結ぶバイパスのような血管で、普段は閉じています。ところが体温が高くなってくるとAVAが開通し、一度に大量の血液を通します。そうすることで熱が放出され、冷えた血液が体に戻っていくのです。
手のひらはまさにラジエーター。この機能は人だけでなく、イヌやサルなど哺乳類に共通して備わっています。哺乳類では毛のない手のひらや足の裏、頬にAVAが多く分布し、そこから熱を放出する仕組みが進化したと考えられます。
なぜなら、毛に覆われている部分からは熱が逃げにくいから。人間には体毛が少ないですが、そういった体の仕組みがそのまま残っているのです。
また、ある研究によると「首・脇の下・そけい部」を冷やしたときよりも、AVAの多い「手のひら・足の裏・ほほ」の3点を冷やしたときの方が体温を低下させる、という結果が得られました。
         
▼体当たり実験!最強の手のひら冷却法は?
          
最も効果的に、かつ簡単に手のひらを冷やすにはどうしたらいいのか?番組では、チャンカワイさんが体を張って実験!20分間歩いたときに体温上昇の目安となる汗の量がどのくらいになるのか、様々な冷却グッズの効果を徹底的に調べました。
その結果、最も効果があったのは冷えたペットボトル。実験で確かめた冷却グッズの中で唯一、汗を減らすことに成功!なんとチャンカワイさんの汗の量がおよそ7割に減少しました。もちろん、長い時間歩けば汗は出てきますが、自宅から駅へ歩くとき、冷房が効いたオフィスからランチへ向かうときなど、暑い中をちょっと移動するときにぜひお試し下さい!
         
▼納得!ペットボトルが効くワケ
          
なぜペットボトルが有効だったのか?専門家からは、保冷剤など冷たすぎる刺激だとかえってAVAを閉じてしまう可能性があるとの指摘が!AVAを最も効果的に働かせるには、15℃ほどの温度が最適とのこと。冷蔵庫から出してすぐや自動販売機で買ったばかりのペットボトルは温度がおよそ5℃と少し低め。なので、しばらく時間がたって適温になったものがおすすめ。効果が長引くことも期待できます。
また、ペットボトルにできる結露が手のひらについて、それが蒸発するときの気化熱によっても手のひらが冷えたのではないか、とのこと。さらに、手のひらを冷やすと同時に水分補給もできちゃいます!ペットボトルは熱中症予防のために生まれたといっても過言では無い!?という気がしてきます!
熱中症予防には他にも様々な対策があります。それらもうまく使って、暑い夏を乗り切りましょう!
             
※今回ご紹介した「手のひらを冷やす」方法は、症状が起きる前の予防法です。もし、すでに熱中症が疑われる症状が出ている場合には、手のひらだけでなく、首・脇の下・脚の付け根を含めた全身を速やかに冷やすことが重要です。呼びかけに応じないなどの緊急時には救急車を呼び、適切な医療処置を受けるようにしてください。
            
            
記事は以上となります。
解説については、明日、述べたいと思います。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

生体とは不思議なものじゃ。
冷たすぎるペットボトルだと、かえって良くないと書かれておるが、そうした「微妙なさじ加減」が関わってくるのは興味深いの。
記事は熱帯夜に関するものじゃが、アトピー性皮膚炎の方も参考になる部分は多いんじゃないかの。