空気中の異物を取り込む細胞

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                               
今日は、アレルギーにも関係してくる研究発表の記事を紹介しましょう。
            
          
●空気中の異物を体内に取り込む細胞を発見
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190709-00000019-it_monoist-ind
          
慶應義塾大学は2019年6月13日、呼吸によって吸い込んだ空気中の異物を取り込む特殊な細胞を発見したと発表した。同大学薬学部 教授の長谷耕二氏らが、北海道大学と共同で明らかにした。
研究グループは、腸管の抗原取り込み機構に着目。腸管に存在するM細胞と呼ばれる上皮細胞が、呼吸器にも存在するどうかを調べた。その結果、マウスの気管および気管支にM細胞が存在し、呼吸器粘膜の異物を取り込むことを確認した。この呼吸器M細胞は、慢性閉塞性肺疾患モデルマウスなどの呼吸器疾患の病変部に存在することも分かった。
また、マウスの気道から上皮細胞を分離し、M細胞を作製できるかを検証した。マウスの気道から採取した上皮細胞をM細胞の分化を促進するサイトカインRANKL存在下で気相液相界面培養したところ、ナノ粒子をよく取り込む性質を持ち、M細胞マーカーを持つ細胞を得られた。これにより、機能を維持した呼吸器M細胞を試験管内で培養することに成功した。
呼吸器のアレルギーや感染において、抗原や微生物が生体に侵入する経路を明らかにしたことで、花粉症や呼吸器疾患の発症・悪化のメカニズム解明が期待される。今後は、アレルゲンの体内侵入機構と免疫、アレルギーとの関係、呼吸器感染症とM細胞の関係を明らかにしたいとしている。
            
          
アトピー性皮膚炎の症状悪化の原因の一つは、黄砂やPM2.5などの大気中の汚染物質であることは、各種の研究で明らかになっています。
汚染物質がバリア機能の低下した皮膚への付着から、免疫機能を刺激して症状悪化につながる、という考え方が中心でしたが、肺からの侵入が、体内の免疫機能を刺激することで、結果的に皮膚の炎症につながる、ということもあるのかもしれません。
今後の研究の進展に期待したいと思います。

                          
おまけ★★★★大田のつぶやき

今回の記事のように、肺胞内から侵入した異物が局所的ではなく全身的な免疫機能を刺激するのであれば、調子が良い人が、突然状態を悪くするケースなどの、症状の発症要因に関係している可能性があるのかもしれません。
病原菌など昔から存在していたものは別にしても、文明の発達が元で発生している微粒子は、できる限り、対処を行うようにしたいところです。