過去の特集記事から、夏の対策(3)

北です。

 

 

 

 

 

 

                
今日も昨日の続きで、感染症対策について考えてみましょう。
        
         
●夏のアトピー対策
※2016年6月の記事より
        
■感染症対策
        
汗や紫外線により、お肌の状態が落ちた場合、黄色ブドウ球菌やヘルペスウィルスなどの感染症に罹ることがあります。
また湿度が高くなって、そうした病原性の細菌などが活発に活動することで、汗や紫外線とは関係なく罹患し、そこからアトピー性皮膚炎そのものを悪化させることもあります。
感染症に罹患すると、炎症や痒み、掻き壊しによるバリア機能の低下、といった悪循環に陥る要因とは別に、罹患した感染症への対策も必要になることがあり、お肌の状態を回復させるまでに長時間必要になることがあります。
罹患した感染症の種類や状態にもよりますが、掻き壊しが強かったり、夜の睡眠が取れず、体調が低下していると、薬剤での適切な「補助」が必要になることもあります。
元々、お肌の状態が悪化していると、感染症かどうかの判断が難しいこともあるのですが、「微熱が続いている」「高熱が出た」「炎症部位に鈍い痛みがある」「炎症部位が腫れている」などの症状が見られた場合には、主治医に一度、相談するようにしましょう。
その上で、生活内での対策も行うようにしましょう。
        
▼感染症対策の方法(医療以外で)
         
・洗浄
感染症の予防、あるいは悪化を防ぐために、適切な洗浄は必要です。
ただ、石けんやボディソープなどで洗浄した場合、界面活性剤による皮脂への影響は避けられず、多少のバリア機能の低下が見られることがありますので、掻き壊しなどが見られる肌の場合、夏場であっても、洗浄後にはオイル系アイテムで、保湿・保護のケアを重点に行うようにしましょう。
        
・入浴
皮膚表面における免疫機能には、「血液」により運ばれる物質も深く関わっています。そのため、血流が良い状態かどうかもポイントの一つです。
適切な入浴で冷えの状態を解消しておきましょう。
       
・スキンケア
掻き壊し→バリア機能低下→感染症→炎症→掻き壊し・・・・といった悪循環のループは、どこかを断ち切ることが必要です。薬の場合、「炎症」という部分をステロイド剤など免疫を抑制する薬剤により断ち切るわけですが、炎症は断ち切れても、免疫を低下させることで「感染症」の部分を強めたり、新たに悪循環を作り出すことがあります。そこで、まずは、適切なスキンケアを行い、「バリア機能の低下」という部分を断ち切るようにしましょう。お薬をお使いの場合も、この部分は強化するように心がけると良いでしょう。
        
・睡眠
2015年9月に発表されたカリフォルニア大学サンフランシスコ校などの研究チームの研究結果では、6時間以下の睡眠時間だった人は7時間以上睡眠を取る人より4.2倍風邪にかかりやすく、5時間以下の睡眠では4.5倍にもなることが確認できたそうです。
風邪と皮膚の感染症は原因菌やウィルスが一致しているわけではありませんが、少なくとも、それらの病原性を持つ外敵から身を守る免疫機能が低下した状態にあったことは確かでしょう。
寝汗なども関係してくる季節ですから、アトピー性皮膚炎の痒みで夜が眠れない状態の場合、睡眠がとれないことで悪循環が形成されやすい側面もありますので注意が必要です。
         
・食事
食事も、免疫機能には深く関わっています。特に、ミネラルやビタミンの不足、甘いものの過剰摂取は皮膚免疫にマイナスの要因となりますので注意が必要です。感染症だけでなく、アトピー性皮膚炎に対する食事の面から考えても、基本は「和食」を中心にしてみましょう。みそ汁や漬物、納豆などは、植物性の乳酸菌が摂取できますし、洋食よりも脂質とタンパク質の摂取割合がアトピー性皮膚炎の方にとっては、良い状態で摂取しやすいでしょう。
        
         
感染症は、基本的に「自分の抵抗力」をどのように維持させるのかがポイントになります。
「皮膚の抵抗力」そして「体の抵抗力」、この二つをバランスよく対策するようにしましょう。
明日は、入浴についてみていきましょう。

                       
おまけ★★★★博士のつぶやき

皮膚の感染症は、「皮膚の治療」を行うことが基本じゃが、自らの「力」で感染症を克服していくためには、体全体の「抵抗力」も重要な要因となる。
睡眠や食事など、日ごろの日常生活習慣の中で、負荷がないかは確認した方が良いじゃろうの。