過去の特集記事から、夏の対策(2)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は昨日の続きで、紫外線の対策についてみていきましょう。
        
        
●夏のアトピー対策
※2016年6月の記事より
        
■紫外線対策
       
これからの時期、アトピー性皮膚炎の症状悪化につながる大きな要因の一つは汗の他に、紫外線があります。
皮膚の表面には、「ランゲルハンス細胞」という樹状細胞が存在し、外敵などを察知するセンサーの役目を果たしています。そして、紫外線を浴び続けると、このランゲルハンス細胞が持つセンサーの役目が失われることが分かっています。
皮膚の免疫機能は、このセンサーが働くことで外敵に対して対処することができますから、センサーの機能が失われれば、免疫機能そのものが低下することに繋がります。
アトピー性皮膚炎の原因の一つには、皮膚表面における細菌叢の乱れが関係しており、紫外線はこの細菌叢の乱れを増長する恐れがある、ということです。その他にも、強い紫外線を浴び続けると、日焼けの症状があらわれますが、これは皮膚にとって炎症を生じさせる「ダメージ」です。
このように、紫外線は痒みに直接繋がる悪化要因の一つと言えますので、適切なUVケアを行うようにしましょう。
       
▼紫外線対策の方法
        
・物理的な対策
長袖の衣類、帽子や日傘を利用して、露出部位に紫外線があたることを防ぎましょう。
なお、長袖の衣類を利用する場合、体温がこもることで汗をかいて溜まると、汗による悪影響が見られることがありますので注意しましょう。
          
・UVケア(スキンケア)
UV効果のあるスキンケアアイテムで対策を行いましょう。UV効果は、SPF値やPA値で示されますが、それらの数値を高くするためには、何らかの「成分を配合」することが必要になります。通常、それらの成分はお肌に刺激が少ないものが使われますが、刺激をゼロにすることはできません。特にSPF値は、最高値(SPF値50)が最も良い、と思われがちですが、SPF値とは日焼けまでの時間を「遅らす」数値であり、1時間だけ直射日光を浴びる場合、SPF値50とSPF値10のアイテムの差は全くありません(通常、SPF値の値が1につき約20分、日焼けを防ぐとされています)。SPF値50ということは、計算上でみると、約1,000分=約17時間の間、紫外線による日焼けを防止してくれるわけですが、日本国内において、17時間も強い直射日光が降り注ぐ場所はどこにもありません。もちろん、UVアイテムは汗などで流れ落ちることもありますので、数値どおりの時間、必ず維持される、ということではありませんが、日常生活で浴びる紫外線の量と時間帯を考えると、SPF値は30前後あれば十分と言えるでしょう。
なお、PA値はUV-A波をブロックする効果を示していてPA+~PA++++までの4段階に分かれています。PA+は「効果がある」PA++は「かなり効果がある」、PA+++は「非常に効果がある」という意味で、2013年に追加されたPA++++「極めて高い効果がある」という意味を指します。一般的に、SPF値とPA値は連動することが多く、SPF値が30前後であればPA値もPA+++(非常に効果がある)を示すことが多いでしょう。
          
□コラム UVアイテムを使用する際の注意点
             
UVアイテムの効果を示す数値の測定は、皮膚1平方センチメートルあたり対象となるUVアイテムを2mmgを塗って測定します。したがって、UVアイテムを使用する場合には、「たっぷり」と塗るようにしましょう。少しの量を薄めに伸ばすだけでは、必要量に達せず、効果が弱くなることがありますので注意しましょう。
また、汗をかきやすい状況下にある場合、汗によって塗布したUVアイテムが流れ落ちることがあります。そういった場合には、何度か塗り直すように心がけましょう。
         
        
紫外線は、夏の時期、アトピー性皮膚炎の症状悪化の引き金につながることが多く、しっかり対策するようにしましょう。
明日は感染症の対策を紹介します。

                  
おまけ★★★★南のつぶやき

UVケアは、女性の方は比較的、日常的に行う方が多いのですが、男性の方はまだ浸透していない部分があります。
また、紫外線の影響は、年齢に関係なく受けます。
肌のバリア機能が低下しやすいアトピー性皮膚炎の方は、日ごろからUVケアを忘れないようにして欲しいと思います。