過去の特集記事から、夏の対策(1)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                       
6月も終わりです。
梅雨はまだ明けていませんが、気温は少しずつ高くなってきています。
アトピー性皮膚炎のケアも、夏のケアを少しずつ意識した方がよい時期になっています。
そこで、過去のあとぴナビの記事から、夏のアトピー対策について紹介しましょう。

                      
●夏のアトピー対策
※2016年6月の記事より
             
■夏の時期、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因とは?
            
冬から春にかけては、大気の乾燥から角質層の水分蒸散量が増加、バリア機能が低下することで、皮膚が異常な細菌叢を形成します。そして、黄色ブドウ球菌などによりIgEが増加することで、アレルギー的な要因からアトピー性皮膚炎の症状が悪化します。
夏の時期は、湿度が上昇することで、角質層の水分蒸散量は冬の時期と比べると低くなりますが、汗や紫外線など、違った悪化要因が増えます。やっかいなのは、悪化要因が増えることでアレルギー的な要因も増加、痒みや炎症が増悪しますが、同時にアトピー性皮膚炎の症状を悪化させる原因となる感染症を引き起こしやすくなることです。
特に、黄色ブドウ球菌の感染症が増悪すると、直接、IgEを増強することにもなりますし、ヘルペスウィルスが原因となるカポジ水痘様発疹症は、皮膚症状だけでなく、高熱や痛みなど全身症状の悪化を伴います。
外的な環境は、湿度と気温が高まることで、こうした細菌やウィルスが増殖しやすくなっているため、いったん感染症に陥ると、そこからの回復には、薬剤による治療が必要になることも少なくありません。
まずは、これからの時期、感染症の悪化につながるような、「肌の悪化要因」をできる限り少なくし、対処するように心がけていきましょう。
      
■汗対策
          
対策で必要なのは、まず「汗対策」です。
汗は、皮膚のスキンケアの役割(皮脂と汗が乳化することで弱酸性の皮脂膜を形成する)を担っていて、「不必要」なものではありません。しかし、平成25年6月には、広島大学が、マラセチア属真菌が関係するヒトの汗の中に含まれるヒスタミン遊離活性物質(汗抗原)がアトピー性皮膚炎の悪化要因であることを突き止めた研究発表を行ったように、汗は、痒みを引き起こす原因の一つと言えます。
気温の上昇と共に、汗をかきやすくなり、そして湿度が高くなることで、かいた汗が皮膚に溜まりやすくなる、この状態で痒みが強くなると、掻き壊しからバリア機能が低下、感染症が増悪しやすい環境が整いやすくなると言えるでしょう。
汗の対策はしっかりと行うようにしましょう。
       
▼汗対策の方法
    
・温泉のおしぼり
大きめのタッパにハンドタオルを10枚ほど入れて、温泉で浸して、冷蔵庫に入れておきましょう。
汗をかいたら、ハンドタオルを取り出し絞ってから、肌を軽く冷やす程度に押しあてながら、汗を拭きとりましょう。肌の熱をとることで、クールダウンにもつながります。
また、外出時に、そこから2~3枚を取り出し、軽く絞って、水筒や保冷容器に入れて持ち歩くと外出時の汗対策にも役立ちます。
      
・オイルよりもローションでケア
オイルは、カバー力が強く、その分、肌の保温効果があります。そのため、汗をかきやすい時期は、オイルでケアを行うことで、肌に熱をため、汗がよりかきやすくなることがあります。
お肌の乾燥状況が強くなければ、オイル系のアイテムよりも、ローション系のアイテムを中心にスキンケアを行うようにしましょう。
軽い乾燥が気になる場合には、保湿効果を持つジェル系のアイテムでも良いでしょう。
季節に合わせて、適切なケアを行いましょう。
        
         
まず、今日は汗対策を中心に紹介しました。
湿度が高い梅雨の時期も、気温が高ければ汗対策はしっかり行う必要があります。
肌にまとわりつくような汗は、掻き壊しがある場合、感染症の要因となることがありますので気をつけましょう。
明日は、紫外線対策についてみていきましょう。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

冬は乾燥、夏はジュクジュク、大きく分けると、アトピー性皮膚炎の方の状態はこの2つに集約されます。
それぞれ、悪化状態を招く原因は異なるわけですが、共通要因も多くあります。
キーワードは、汗、紫外線、そして感染症です。
自分の状態に合わせて適切なケアを選択するようにしましょう。