【閑話休題】砂漠の国が「砂」を輸入?(1)

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
アトピー性皮膚炎は、「生活習慣病」の一つとして取り扱われることもあるようだけど、昔よりも今の方が発症する人が多い、ということは、それだけ「生活習慣」が大きく変化している、ということだと思うんだ。
直接、アトピー性皮膚炎とは関係ないけど、ちょっと気になる記事を見つけたので紹介するね。
             
              
●「砂」が大金に変わる?希少化する「砂」の今
https://news.yahoo.co.jp/byline/shimomurayasuki/20190620-00130816/
          
公園の砂場やビーチの砂浜、畑、ゴルフ場のバンカー。
日々の生活で目にする機会が多い「砂」ですが、そこにあって当たり前。
「水を大切に」や「空気をきれいに」とは耳にしますが、「砂を大切に」という言葉は聞いたことがありません。
少しその存在を意識すれば気づくのですが、「砂」も限りある天然資源なのです。
そして近年世界各地で砂不足が問題化し、違法採取による環境破壊が顕在化したり、「砂マフィア」と呼ばれる犯罪組織が暗躍したりするほど、貴重な存在になっているのです。
       
▼なぜ、砂が不足するのか?
          
砂を大量に消費する行為として頭に浮かぶのは、関西国際空港やお台場などの大規模な埋め立て工事でしょう。
しかしそれは砂の使い道の一つでしかありません。最も多く使われているのはコンクリートやアスファルト混合物を作る際に使われる細骨材。その他にも、ガラス、歯磨き粉、化粧品など日常生活に深く関わる物から、電子機器や鋳型、シェールガスの採掘時など多種多様な形で利用されています。
他方、世界規模で「砂漠化」が問題になっている昨今、「むしろ砂は増えているのでは?」と考える方もいるかもしれません。ところが砂漠の砂は丸く小さすぎて、最大の使用用途である細骨材としても、埋め立て用としても利用出来ないのです。
そのため世界一高いビル「ブルジュ・ドバイ」や、椰子の木の形をした埋め立てリゾート「ザ・パーム」などで有名な中東の国・アラブ首長国連邦(UAE)も、国土の大半が砂漠であるにも関わらず常に砂を必要としていて、2017年は120万トン(6400万米ドル)を海外から輸入しています。
BUSINESS INSIDERによると、通常の家一軒に200トン、病院一つに3000トン、高速道路1マイル毎に1万5千トンの砂が必要だそうです。
いつの間にか「そこにあるのが当たり前」だった砂は、人口爆発と都市化の進展、そして急速なインフラ整備が進む今の時代、国家間で奪い合う天然資源になってしまっているのです。
             
▼正確なデータが存在しない「砂」
           
そんな重要な存在であるにも関わらず、他の資源のように注目されることが少なかったため、砂に関する採取・使用・貿易に関する国際的な規制や取り決めは整備されていません。
現在、世界各国でどれほどの砂が消費されているのか、公的機関による正確なデータが存在しないのです。
国連環境計画は(UNEP)、砂の使用用途として最も大きな割合を占めるコンクリート(砂、礫〔れき〕、セメント、水で作られる)に使用されているセメントの世界生産量(※1)から、その消費量を推定しています。アメリカのコンクリート作成時の比率(砂の使用量はセメントの10倍)を元に算出した世界全体の消費量は、年間500億トン。「一人あたり一日平均18キロを必要としている」と、先月出された報告書に記しています。(※2)
また消費量と同様、国家間の貿易取引量も不明瞭です。
ITC(国際貿易センター)の貿易統計によると、砂(※3)の最大の輸出国はドイツ832万トン(約1億4900万米ドル)、輸入国はシンガポール6000万トン(約3億6600万米ドル)となっているのですが、不思議なことに2018年の総量・総額にずれがあるのです。
総輸出「4935万トン・17億2千万ドル(約1863億円)」に対し、総輸入は「1億2700万トン・22億6500万ドル(約2459億円)」と、輸入総量・総額が「約7800万トン(約600億円)」上回っています。
この輸出・輸入量の不整合については専門家の方々が研究されていて、輸送費用とタイムラグなどの「不可避な要因」、統計基準の違いによる「構造的な要因」、そして誤申告や密輸などを含む「エラーによる要因」に分類されているようです。
とはいえ、あきらかにおかしなデータもあります。アフリカ大陸南部の国・モザンビークのデータです。
2018年の輸出量はわずか44万トン(全体の0.009パーセント)ですが、2017年は1億9300万トン。世界輸出総量2億4570万トンの78パーセントを占める砂を輸出しているのです。
そしてITCのデータ上、その99.9パーセントが中国に輸出されたと記されているにも関わらず、中国側の輸入統計では、モザンビークから輸入した砂は「0」。2001~2018年の累計ですら「463トン」となっているのです。
この原因についてITCは明示していないため、どのデータが正しいのかは分かりませんが、少なくとも、砂の国家間貿易が不明瞭かつ監視が行き届いていないことは明らかです。
             
          
全文は長いので、今日はまず、前半部分を紹介するね。
中東の国の大半が砂漠の国でも「砂」を輸入に頼っている、というのは驚きだよね。
もっとも、「BUSINESS INSIDERによると、通常の家一軒に200トン、病院一つに3000トン、高速道路1マイル毎に1万5千トンの砂が必要だそうです。」という部分を読むと、私たちの生活を支えるために、砂は大量に必要とされている、ということが分かるよね。
続きは明日にします。

                          
おまけ★★★★大田のつぶやき

私たちが、当たり前のように受けている「恩恵」は、実は大きな代償を払っている、という事柄は多くあるわけですが、今回の「砂」の問題もその一つと言えるでしょう。
「知らない」は仕方のないことですが、それによる受ける影響は私たちが負うものです。
アトピー性皮膚炎患者のステロイド治療にも似た側面がありますが、必要な情報には敏感でありたいですね。