2019年6・7月号の記事より(2)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、昨日の続きです。汗の部分を見てきましょう。
    
      
●2019年6・7月号特集記事
ムシムシ、ジメジメの季節よくある悪化原因を以前にチェック
実例から改善策を学んでおこう。
    
▼汗の長時間放置が肌に悪さをする
アトピーを治すためには、「汗をかける体であること」は欠かせない条件となります。
というのも、汗は肌の表面で皮脂と乳化することで、皮脂膜を作ります。
この皮脂膜は一番外にあり肌を守る防御膜であり、弱酸性なので、過度の水分蒸発を防ぐだけでなく、カビや細菌から肌を守る重要な役割もあります。
アトピーの方は、汗が苦手という方も多いので、当然、皮脂の分泌も少ない傾向にあります。
そうなると皮脂膜によるバリア機能は低下することになり、特に梅雨から夏にかけては感染症で悪化するという方が増えてきます。
汗になかには、マラセチア菌という細菌がいて、肌のバリア機能が乱れていると、それが痒みの原因となるとことが分かっています。汗をかいたまま放置すると、下着に汗がたまってしまうところ(首、背中、脇、肘内)などを中心にかき壊し、バリア機能が著しく低下することで、ヘルペスや黄色ブドウ球菌などの感染症にかかる方も多くなります。
まず汗をかける体にする対策としては、1日30分くらい、体温より少し高い温度で塩素対策などをした肌に優しいお湯に入浴し、汗をかく習慣をつけることが、今までの実例からも一番効果的だといえます。
そうした土台作りをしたうえで、運動などを続けていくと、さらに強い皮脂膜を作りやすい体になります。
また、汗を長時間放置しないという対策としては、おしぼりや着替えなどを活用する。また、外出から帰宅した際は、できるだけ早めに入浴する。スキンケアでクリームやオイルなどを塗っている場合は、汚れも付着しているので、必ず洗浄剤を使って軽めに洗ってあげることがポイントです。きれいになった肌には、スキンケアをしてリセット完了です。
             
             
これまでブログでも、何度か取り上げましたが、汗は、アトピー性皮膚炎にとって「もろ刃の剣」と言えるでしょう。
自分の力でスキンケアを行い、アトピー性皮膚炎を克服していく上で、汗は不可欠な要因ですが、同時に、痒みを誘発したり、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させたりといった側面も有しています。
汗で痒みを感じる方は、基本的に、「汗をかかない努力」をする傾向があります。
しかし、汗をかかなければ、汗による痒みは生じないでしょうが、汗は単に症状の悪化要因の一つに過ぎません。
汗をかかなければ(ほとんどの)アトピー性皮膚炎は治りません。
しかし、汗をかかなくても、アトピー性皮膚炎は悪化することはあります。
汗の対策は、適切に、そしてしっかりと行うようにしましょう。

明日は、シャワーについてみていきましょう。

                     
おまけ★★★★南のつぶやき

汗によるアトピー性皮膚炎の悪化は、間接的に感染症にも影響を与えやすいため、どうしても、症状の悪化そのものに目がいき、原因でもある汗を意識しない方も多いようです。
汗の「目的」はしっかりと考えて、対応することは大切でしょうね。