ストレスでたんぱく質が作られない?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、理化学研究所が発表した記事を紹介しましょう。
            
          
●ストレスでたんぱく質の合成が止まる?!理研が仕組み解明
https://newswitch.jp/p/17716
         
理化学研究所の伊藤拓宏チームリーダーらは、紫外線などのストレスで生体に必要なたんぱく質の合成が止まる仕組みを解明した。細胞内でたんぱく質の合成にかかわる因子の複合体の構造に着目。細胞にストレスがかかるとリン酸が結合し変質する「リン酸化」が起き、異なる構造をとることが分かった。アルツハイマー病などの神経変性疾患の解明に役立つと期待される。成果は米科学雑誌サイエンスに掲載された。
正常な状態では、細胞内の因子「eIF2」は、別の因子「eIF2B」と結合することで活性化し、細胞内のたんぱく質の合成を始める。だが、細胞がストレスを受けると、リン酸化がeIF2に起こり、eIF2Bの機能を阻害する。
eIF2のリン酸化によってたんぱく質の合成が止まる仕組みは知られていたが、両因子がどのような複合体を形成し、リン酸化によって複合体の構造がどのように変わるのかは不明だった。
研究グループは、両因子の複合体の立体構造に注目。電子顕微鏡やX線を利用して解析した。eIF2にリン酸が結合すると、リン酸化したeIF2の51番目のアミノ酸であるセリンと、eIF2Bの139番目のアミノ酸であるグルタミン酸がぶつかり合い、結合できなくなることが分かった。そのためeIF2はeIF2Bへの結合の向きを反対側に切り替え、eIF2Bの機能を阻害することを突き止めた。
          
            
ストレスによりたんぱく質の合成が止まる、というのは、少し注意が必要かもしれません。
記事では、紫外線などのストレス、とありますが、アトピー性皮膚炎の方の場合、皮膚のたんぱく質合成が阻害された状態では、掻き傷の修復、しいては皮膚の再生、という部分に影響がでることで、バリア機能が低下した状態が続くことも考えられます。
ストレスが心身に与える影響は、少しずつ明らかになっていますが、こうした皮膚に対する直接のダメージなどにも気をつけた方が良いのかもしれませんね。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

ストレスは、目に見えない心身の負荷要因ですが、こうした科学的に明らかな影響は、その部位に関係する疾患の方は注意が必要でしょう。
ストレスの解消は、個々人のレベルでしか行えません。
原因の解消も含めて、対応を考えていくようにしましょう。