気温の上昇とダニ対策(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
季節は、春は過ぎ去った感が現れてきています。
これから梅雨~初夏に向けて進んでいきますが、今年の夏の長期予報を見ると、エルニーニョ現象の関係もあって、天候不順な日が続く予報となっています。
気温は平年並みですが、降水量については、梅雨が長引いたり、梅雨明け後も晴れが続かず雷雨が多くなったりするなど、不順な天候になる可能性があるようです。
降水量が多く気温が高い=湿度が高い、ということですが、アトピー性皮膚炎の方が気になるのはダニやカビの影響でしょう。
最近、Webにアップされていたウェザーニュースの記事をひとつ紹介しましょう。
        
        
●6割の住宅で喘息レベルのダニを検出 工夫次第で減らすことも可能
http://news.livedoor.com/article/detail/16435712/
         
暖かくなるとダニが繁殖します。梅雨をはさんで5月から7月にかけて、ダニの繁殖がピークにあたると言われています。東京都が、各家庭のダニ繁殖状況を調べたところ、6割の住宅でぜん息発作を誘発するレベルのダニが検出されました。では、対策はどうすればよいのでしょうか。
       
▼寝具が一番の繁殖源
東京都健康安全研究センターが、都内の住宅10軒について、居間、寝室、寝具を対象にダニ(コナヒョウダニとヤケヒョウダニ)の繁殖状況を調べました(2016年10~11月)。繁殖のピークを過ぎていましたが、ダニの生体・死骸・糞などが採取されました。採取されたダニの重量を測定したところ、1平方メートル当たり10,000ng(ナノ・グラム、1ngは十億分の1g)から1ngまで大きな幅がありました。採取場所別にみると、寝具>ジュウタン・畳>フローリングの順に多く、寝具が一番の繁殖源となっていることがわかりました。
         
▼ダニアレルギーを引き起こすレベルは?
ダニがいるからといって、直ちにアレルギーやぜん息を起こすわけではありません。WHO(世界保健機関)によるとチリの中のダニの量が問題で、チリ1g中にダニが2μg(マイクロ・グラム、1μgは百万分の1g)以上でアレルギーを起こす危険があり、10μg以上でぜん息発作を起こす危険があるとされています。チリ1gの中のダニの重量を測定してみると、2μg 以上が住宅10軒中9軒、10μg以上は10軒中6軒から検出されました。つまり、調査した住宅の6割からぜん息発作を誘発するレベルのダニが採取されたのです。
          
▼フローリングや布団丸洗いで対策
この調査結果をふまえて、東京都福祉保健局は『健康・快適居住環境の指針』(2017年3月)を改訂しました。「室内のダニ対策」は次のように具体的な対策をあげています。
         
(1)床面をダニが繁殖しにくい素材にする
・床材はフローリングとし、カーペットを使用しないようにしましょう。
・特に畳の上にカーペットを敷くと、通風が悪くなり畳が湿るのでやめましょう。
         
(2)床面への掃除機がけを行う
・床への掃除機がけはできるだけ毎日行いましょう。少なくとも3日に1回は1平方メートル当たり20秒以上の時間をかけて丁寧に行いましょう。
・掃除機がけは通常の吸引力(仕事率200W以上)のもので十分ですが、フィルターは高性能のものを使いましょう。
          
(3)ダニの生息場所を減らす
・布製のソファーにも掃除機がけをし、カーテンは定期的に洗濯しましょう。
・ぬいぐるみを置く場合は、こまめに洗濯するか、ビニール袋に入れましょう。
        
(4)寝具の乾燥と掃除機がけ
・天気の良い日は布団を干し、よく乾燥させましょう。梅雨時期などは布団乾燥機を使用するとよいでしょう。
・布団を干した後、布団を叩くとダニが浮かび上がるため、布団を干した後は必ず掃除機がけを行いましょう。
         
(5)寝具類の洗濯
・シーツや布団カバーはこまめに取り替え洗濯しましょう。
・布団を干せない家庭では、ダニの虫体や糞を丸ごと除去する布団の丸洗いが効果的です。専門の業者に頼んで1年に2回ぐらい行うとよいでしょう。
          
アレルギーを引き起こすのはダニだけでなく、花粉や食物などさまざまな要因がありますが、厚生労働省は「我が国全人口の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患し、急速に増加している」と警鐘を鳴らしています。住宅のダニは、工夫次第で減らすことができます。こまめに掃除機をかけるか洗濯をし、小さな子どもがいる家庭では床をフローリングに替えるのも効果的です。
          
▼参考資料など
『東京都内の住宅におけるダニアレルゲン調査』(東京都健康安全研究センターなど、2018年)『健康・快適居住環境の指針』(東京都福祉保健局、2017年)

                           
記事は以上です。
アトピー性皮膚炎の方は、ダニやカビの対策は、これからの時期、大切になりますが、どういった部分に気をつければよいのでしょうか?
長くなったので、続きは明日にしたいと思います。

                             
おまけ★★★★博士のつぶやき

ダニやカビの影響は、去年まで関係なかった人でも、今年から急に現れる、というケースは決して珍しい話ではない。
特に、皮膚のバリア機能が大きく低下した状態だと、アレルゲンとして感作される可能性もあるようじゃ。
気をつけるようにしてほしいの。