医療情報は、何を信じればよいのか?(2)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
昨日は、医療情報を見極めるための参考になる記事を紹介しました。
その中で「断定的な情報は疑え」と書かれていましたが、それ以上に大切になるのは「利益誘導している情報は疑え」という部分です。

例えば、昨日の最後に書かれていた「ガンが治る」という例も、その「治るから自分のやり方を実践すれば良い」という利益誘導になります。
注意が必要なのは、この利益誘導に関しては、単なる民間療法だけでなく、エビデンスを伴う(と思われる)医療関係者の「誘導」も見られる、ということです。
GW中に、他のスタッフが、ステロイド剤に関する記事をもとにブログを書く予定ですが、ステロイド剤についても、「安全だから医師の指示通り使用しなければならない」という「医師が作成した記事」と、「安全でない場合もあるから、その使用は新調しなければならない」という同じく「医師が作成した記事」があります。

この場合、患者側はどちらの「医師」の意見を信じればよいのか迷うことになるでしょう。
ステロイド剤についての部分は、後日のブログで書きますが、そこで判断材料の一つになってくるのが、先に述べた「利益誘導している」かどうかです。

気をつけて欲しいのは、この利益誘導は、逆意見を否定することで潜在的な利益誘導を行っているケースもある、ということでしょう。
先日の記事でも「反ワクチン」の立場の意見を否定することで、ワクチンを肯定する意見が正しい、という方向に誘導している、という見方もできます。

医師は、一般的に「ガイドライン」「エビデンス」を重視します。
しかし、その「ガイドライン」に反する「エビデンス」を元にした情報は、単に医師の立場を持って否定することが良くあります。
本来、エビデンスによって証明されたことは、エビデンスによってのみ反論の意味合いがあります。
もちろん、元のエビデンスそのものの信頼性が乏しい、というケースもあるでしょうが、その場合も、エビデンスが間違っている、という意見は逆のエビデンスによって照明されるべきでしょう。

しかし、例えば、ステロイド剤の治療に関しては、ステロイド剤により影響を受けたエビデンスが示されても、ステロイド剤の治療を行う医師は、そのエビデンスが間違っている、という部分についてエビデンスによって否定することはまずありません。

とはいっても、医療の専門家ではない個人の意見よりも、その研究を行ってきた専門家の意見の方が真実に近いケースが多いことは確かでしょう。
こうした情報の取捨選択の問題は、医療に限ったことではなく、フェイクニュースで取り上げられるように、これからのインターネット社会においては、大きな問題となっていく恐れは十分にあります。

難しい問題ではありますが、慎重な目で情報を見極めるようには気をつけたいところです。

                    
おまけ★★★★博士のつぶやき

一つの情報の真偽を図る際、「体験」という部分が重視されておることもある。
ただ、Aという人とBという人は、個人の環境(生活環境など)が異なる以上、そうした環境から受ける要因が疾患への重要なポイントとなっている場合には、Aという人に良くてもBという人には良くないケースも多い。
基本的な「治療の情報」よりも、「病気の情報」をまず得てから、その病気に対して何が必要なのかを考えて「治療の情報」に接することも大切かもしれんの。