アトピーはなぜ治らないのか?(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                
今日は、昨日の続きです。
アトピー性皮膚炎に対する今の医師の考え方は「コントロールする」ことにあることは昨日、述べた通りです。
では、なぜその「コントロールする」という考え方に問題点が含まれているのでしょうか?
その答えの一つが「B細胞の働き」ということにあります。

アレルギー疾患は、本来はごく少量のはずのIgE抗体が大量発生して体に悪さをしている状態といえます。まず、基本的な部分として、アレルギー症状が起きる仕組みについて見ていきましょう。

アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー反応は、本来は無害なはずの異物(ダニの糞、ハウスダストや花粉など)が体に侵入した際に、それらを排除しようとする免疫の過剰反応によるものです。この反応により、皮膚の炎症など様々な不快症状が引き起こされますが、その仕組みをごく簡単に説明すれば次のようになります。

▼異物侵入からアレルギー症状発生までの流れ

1.異物(抗原(こうげん))の侵入
  ↓
2.異物を食べた樹状(じゅじょう)細胞が、侵入があったことをT細胞に伝える 
  ↓
3.T細胞が活性化しヘルパーT細胞となり、B細胞が異物に対する抗体を作る手助けをする
  ↓
4.大量のIgE(免疫グロブリンE)抗体が産生される
  ↓
5.IgE抗体が、その受容体を持つマスト細胞と結合
  ↓
6.刺激を受けたマスト細胞が、脱顆粒(だつかりゅう)を起こしてヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質を分泌
  ↓
7.分泌された化学物質が血管や粘膜を刺激、炎症が助長されてアレルギー症状が引き起こされる 
大まかには、こうした仕組みの中で、アレルギーの症状を引き起こすIgEは作られます。アレルギー疾患はIgE抗体(以下IgE)の増加に起因すること。そして、IgEを作る免疫細胞はB細胞であることを、まず覚えておいて欲しいと思います。

では、なぜIgEはなぜ増えるのでしょうか?
続きは明日にしたいと思います。

              
おまけ★★★★博士のつぶやき

アレルギーが発症する「仕組み」は、前述したような流れの中で起きるし、ここに関する研究は、いろいろと進んでおる。
じゃが、なぜIgEが作られるのか、という部分は実はまだ「ブラックボックス」となっておる。
医師は、アトピー性皮膚炎の病態は一つではないことを認識して欲しいものじゃ。