アトピーはなぜ治らないのか?(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
病院でアトピー性皮膚炎の治療を受けた際、医師から、「アトピー性皮膚炎は一生治らないので、上手くつきあっていくことを考えることが大切」といった内容を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか?
基本的に、アトピー性皮膚炎に対するガイドラインが、そういった趣旨のため、ガイドラインに沿った治療を行う医師の見解がそうなるのはいたし方がない部分がありますが、そこには、一つの問題点があるように思います。
一つの記事を紹介しましょう。
            
          
●【医師が回答!】アトピーが突然再発…なぜですか?
https://mamanowa.mamatenna.jp/info/articlelist/article007974/
         
2年ぶりにアトピーが再発しました。腕全体です。薬を使わなくても平気だったのに、なぜでしょうか? 生活環境は変わらず、前兆もありませんでした。
(質問者 ooitさん) 教えて!gooより引用
          
悪化すると、日常生活にまで支障をきたすことがあるアトピー性皮膚炎。最近は、症状をこじらせている人が増えているそうで、その主な原因は、「ストレス社会であること、ストレスを上手く解消できない人が増えていること」と教えてくれたのは、皮膚科専門医である「銀座 ケイスキンクリニック」院長、慶田朋子先生。そこで、アトピー性皮膚炎の原因と、治療法を詳しく伺いました。
         
▼アトピー素因のある人は、日本人で3人に1人!
          
まず、アトピー性皮膚炎を発症するかどうかは遺伝で決まっており、これは一生変えることはできません。日本人では、3人に1人がアトピー素因を持っていて、生まれつき角質細胞間脂質の50%を占めるセラミドが正常の人と比べて1/3しかないため、角層のバリア状態が脆弱で、軽微な刺激(自分の汗や衣服の刺激など)でも皮膚炎を起こしてしまうという特徴があります。
大人になって発症したという人でも、もともとアトピックドライスキンはあったと思われます。通常、成人になると寛解することの多いアトピー性皮膚炎が成人後に悪化する場合は、ストレスや不規則な生活、誤ったスキンケアがきっかけとなっているケースがほとんどです。
         
▼再発する原因は、皮膚バリア機能の乱れ
          
皮膚のバリアを維持するには、バランスのとれた食事、質の良い睡眠、腸内環境を整え正しい排泄習慣を保つ、ストレスコントロール、運動習慣の5本柱が肝心。これらのうち何かが崩れると、皮膚の再生が乱れ、角層のバリア機能の要である角質細胞間脂質と天然保湿因子の産生が不十分となります。このため、角層の構造が乱れ、水分保持できなくなり乾燥するとともに、些細な刺激に反応し皮膚炎をおこしてしまうのです。
          
▼悪化した状態のまま一向に良くならない理由
         
アトピーが良くならない理由は、
1.掻きすぎて自ら悪化させている
2.掻くことでストレス解消し、痒みを増悪させる悪循環に陥っている
3.医師に処方された薬剤を十分に塗っていない(ステロイド拒否)
4.寛解期に適切なスキンケアができていない。(タクロリムス軟膏への移行ができない)
5.生活習慣が乱れている。(睡眠の質が悪い。食べ物が偏っている)
         
この5点。
加えて、定期的に通院していない人が多いのも特徴です。皮膚科医には、患者様の症状が改善した時点でお伝えすべきスキンケアやメイクアップのポイントがあります。ですから、改善しても1ヶ月ごとに医師の診察を受けている人は、さらに状態がよくなっていきます。一方どうしようもなく悪化した時、薬がなくなった時にだけ、半年に一度程度の頻度で通院する方には、いつも同じ説明しかできないのです。
          
▼完治させるものではなく、皮疹が出ない程度にコントロールするもの
          
アトピー性皮膚炎は完治させるものではなく、症状をコントロールすることが目標です。現在保険適応のある薬剤を正しく使用することで、皮膚科専門医が診ても、アトピー性皮膚炎があったことを見逃すほど、皮膚炎をほぼゼロの状態にすることはできます。今後、ステロイド、タクロリムスに次ぐ外用剤が出てくる可能性はありますが、上記の1~5が改善したうえで、新薬の効果も十分に発揮されると言えるでしょう。
完治することはないという事実に衝撃を受けた人もいるかもしれませんが、ooitさんのように症状の悪化に悩んでいる人は、上記の悪化させる5つの状態に陥っていないか確認してみましょう。
         
(以下、省略)
          
    
確かに、アトピー性皮膚炎の場合、厳密に言えば「完治」はありません。
なぜなら、炎症、痒みとは、能動的に体が「作り出している」ものですから、炎症や痒みを作り出す条件が整えば、誰しもが「アトピー性皮膚炎」を発症することになります。
昔は、アトピー性皮膚炎とは「アトピー体質」を持つ方に現れる疾患、という見方もあったようです。
最近は、アレルギーは症状の悪化要因であり、アトピー性皮膚炎の発症要因ではないケースが確認されることで、体質に関係なく、誰しもがアトピー性皮膚炎を発症することがあり得る、という考え方に代わってきています。

では、なぜ記事にあるような「コントロールする」、という考え方に問題点が含まれれているのでしょうか?
続きは明日です。

                     
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎がなぜ治らないのか、その前提は記事にあるように「痒みを増悪する悪循環に陥っている」というところにありますが、この前提が、実は「仮定」を元に進んでいます。
今回は、B細胞の本来の働きから説明していきたいと思います。