インフルエンザ薬の予防投与

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
インフルエンザが相当な流行になっているようです。
受験を控えた時期、気になる記事がありましたので紹介しましょう。
            
         
●受験生に広がるインフル薬の予防投与 医師は弊害を懸念
https://www.asahi.com/articles/ASM254WVYM25ULBJ01T.html?iref=sp_new_news_list_n
         
受験シーズンとインフルエンザの大流行が重なり、受験生が発症する前に治療薬を使う予防投与の動きが広がっている。公的医療保険は適用されず、全額自己負担だ。学会が推奨するのは、高齢者施設や病院での予防投与に限る。耐性ウイルスが蔓延(まんえん)すると、治療薬が効かなくなるおそれがあるためだ。
千葉県市川市の女性(53)は、インフルエンザ治療薬を入手しようと奔走した。大学受験真っ最中の高校3年生の次女(17)がいるが、大学4年生の長女(21)がセンター試験前にインフルエンザになったからだ。次女への感染が心配で、長女とは別に知り合いの薬剤師に医療機関を紹介してもらい、治療薬の一つイナビルの処方を受けた。
幸い体調はよく、治療薬はまだ使っていない。母親は「一生に一度のことなので何とかしてあげたかった。薬はお守り代わりに大事に持っている」と話す。
       
(以下、省略)
       
      
予防薬が、必ずしも期待する効果を発揮できるかは分かりませんが、リスクは当然ながら存在します。
アトピー性皮膚炎の方も、プロアクティブ療法(症状が寛解したあとも、一定期間、予防のためにステロイド剤を使用し続ける方法)が最近、推奨されているようですが、炎症が生じていない状態で、「炎症を抑える薬」を使用することは、生体の働きに無影響とはなりません。
プロアクティブ療法を中断したらリバウンド症状が現れた、そのことを医師に尋ねたら、まだ炎症が残っていたから再燃したと言われた、という事例も良く聞きます。
炎症が残っている状態で使用する治療法はプロアクティブ療法ではなく、リアクティブ療法です。まして、プロアクティブ療法は、症状が現れていない状態で使用することで意味がある、としているわけですから、実はリアクティブ療法の状態だった、というのは、患者側からすれば、単なる言い訳に過ぎない、とも捉えられるでしょう。

予防とは、薬で行うことによって、薬が持つ「力」の良い面と同時に悪い面(副作用)も生じることがあることには注意が必要でしょう。

                            
おまけ★★★★博士のつぶやき

基本的に、ヒトの皮膚のバリア機能は「頑丈」じゃから、バリア機能が一定の状態に回復すれば、ステロイド剤の塗布を行っても、その吸収を「阻害」できるものじゃ。
もっとも、健常なバリア機能にステロイド剤を塗布して十分吸収されないならば、吸収されることで初めて薬効を示すことを考えれば、塗布すること自体に疑問が残るわけじゃがの。