真冬のスキンケア対策について(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は昨日の続きです。
真冬のスキンケアのポイントを述べたいと思います。

                          
▼スキンケアのポイント

気温の低下、大気の乾燥は、角質層における水分蒸散量を増加させます。
角質層の乾燥状態は、バリア機能の低下、そして皮膚の細菌叢の乱れを招くことで、アトピー性皮膚炎の「発症要因」の一つと考えられています。
同時に、アトピー性皮膚炎の方にとっては「悪化要因」となります。
アトピー性皮膚炎でない方でも、皮膚の乾燥状態が続くと痒みを感じることがありますが、その状態で皮膚をかき壊した場合、健常な方であれば、反復継続しなければ、皮膚の防御機能などにより一定時間で回復していきます。
しかし、アトピー性皮膚炎の方の場合、痒みに対する「感度」が高い状態になっていますので、「痒み」そのものが強いレベルに移行、掻き壊し自体が、反復継続しやすくなります。

●(参考)アトピーの痒みはなぜ慢性化するの?
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=143

あとぴナビの特集でも紹介しましたが、「痒み」とは皮膚で起きているように感じますが、実際には「脳」で「痒み」を知覚して、「掻く」という行為を判断しています。
皮膚から痒みを知覚する神経線維により伝達された「痒い」という情報は、アトピー性皮膚炎の方の場合、脊髄の中枢神経に伝わる際に、グリア細胞で「増幅」されることで、より強い痒みとして認識されます。
こうした「痒い」という情報を強い状態で伝達しないためにも、角質層における乾燥状態を緩和させることは大切です。

※痒みを知覚する神経線維は、角質層が乾燥状態に陥ることで、真皮内から角質層内に侵入、痒みを伝達しやすい状態に陥るため

まずは、「角質層に水分を与える」ための「保水ケア」をしっかり行うようにしましょう。
掻き壊しが肌にある状態だと、保水のために必要な水分のケアアイテムは、「浸みる」ことで敬遠しがちなこともあるでしょう。そのため、浸みづらいオイル系のアイテムのみでケアを継続する方がいますが、この状態では、角質層が「痒みを知覚しない状態」に変わるための条件である「水分の保持」はできません。
オイル系のアイテムでのケアは、角質層からの水分蒸散量を減らす役割は果たしてくれますが、角質層に水分を補給することはできないからです。
また、健常な方とアトピー性皮膚炎の方は、角質層に水分を留めるための「力」にも差があります。
実際、アトピー性皮膚炎の方は角質層内で水分を留める働きをするセラミドやフィラグリンなどが健常な方と比べて少ないことが分かっています。
つまり、一般の乾燥肌の方が必要な「水分量」と、アトピー性皮膚炎の方(状態が悪い方は特に)が必要な「水分量」は、その必要とする絶対量が異なる、ということです。
水分蒸散を抑えるためのオイル系のケアは、角質層に「被膜」を作ることができればよく、健常な方もアトピー性皮膚炎の方も、オイルの量に大差はありません。
しかし、元となる「水分」自体は、絶対量がアトピー性皮膚炎の方は圧倒的に必要、ということを忘れないようにしましょう。

明日は、具体的なケアの方法をあとぴナビのアイテムなどを含めて紹介しましょう。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方が誤ったスキンケアとして行っているのが、水分を与えずに油分だけ与えている、というケアじゃ。
油分系のケアは、お肌の保護に役立つが、「保水」という部分では足りないケアと言える。
特に医者が渡すスキンケアのアイテムはワセリン系のものが多いので、保水を忘れないように気をつけて欲しいの。