メス犬はアレルギーを軽くする?(2)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                           
今日は、昨日の続きで、後半部分を紹介します。
          
            
●メス犬は小児喘息のリスクを低くする!犬と喘息とアレルギーの新研究結果
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20190107-33174276-wanhonpo
          
▼アレルギーを起こしにくい犬種というのは存在しない?
             
上記のように、小児喘息については「メス犬」「多頭飼い」という明らかなリスク低下要因が明らかになりました。
一方アレルギーについては、最後の「アレルギーを起こしにくいと言われる犬種と暮らす子供はアレルギー率が高い」という、一見驚くような結果も出ています。これについては、両親にアレルギー歴がある場合(=リスク要因のひとつ)低アレルギー誘発と言われる犬種を選ぶ率が高いからです。
         
研究者によると、
「犬の性別は放出されるアレルゲンの量に影響を及ぼす可能性があります。未去勢のオス犬は、去勢されたオス犬やメス犬に比べて特定のアレルゲンをより多く放出することがわかっています。」
      
とのことです。
         
また、「アレルギーを起こしにくい」と言われているいくつかの犬種については、今のところ科学的な証明はされていません。
今回のリサーチでも、アレルギー歴のある両親がわざわざ低アレルギー犬種を選んでも、高いアレルギー有病率が示されているように、残念ながらアレルギーを起こしにくい犬種というのはないと考えた方が良さそうです。
この結果を受けて、小児科病院の専門家は、
「この結果は慎重に扱われるべきです。今のところは因果関係について何も言うことはできません。時間の経過による差異をモニタリングすること、バイオマーカーを用いたアレルギーリスクの測定、微生物叢などを考慮に入れたより多くの研究が必要です。」
と述べています。
スウェーデンの研究者によって発表された、犬と暮らすことと小児喘息やアレルギーのリスクとの関連についての新しいリサーチ結果をご紹介しました。
             
小児喘息とアレルギーで対照的な結果に見えますが、アレルギーは範囲も広く、因果関係なども複雑なため、統計分析だけでは分からないことがたくさんあります。
今後のさらに深い研究に期待したいですね。
            
            
アレルギーを起こしにくい犬種というのは存在しない、という部分も興味深いところです。
なぜかというと、アレルギーを起こしにくい犬種とされる根拠は、アレルゲンとして考えられる毛やフケなどが少ない犬、という分類だったからです。
つまり、それらの毛やフケが、アレルギーの発症に重要なのではない(アレルギーの症状を悪化させる要因となることはありますが)と言えるからです。
基本的に、アレルギーを起こす原因となっている部分は、「免疫」の本体、というよりも、その免疫を抑制する「制御」の部分が主役と言えます。
根本的なアレルギーの解決のために必要なことは、まず日常生活の中で、この制御の部分をいかに上手に「成長させるか」というところにあるのが分かるのではないでしょうか?
今後の研究に期待したいと思います。

                     
おまけ★★★★博士のつぶやき

「木を見て森を見ず」という言葉があるが、アレルギーの治療も、「木」を治そうとするのか「森」を治そうとするのかによって、その主体が異なる、ということが言える。
大事な部分がどこにあるのかは、しっかり把握したいところじゃ。