メス犬はアレルギーを軽くする?(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                 
今日は、Webで見つけたアレルギーに関する最新の記事を紹介しましょう。
過去にも、動物と関係するアレルギーの研究記事は、いくつかありますが、他にはない視点から研究されており、非常に興味深い内容です。
          
            
●メス犬は小児喘息のリスクを低くする!犬と喘息とアレルギーの新研究結果
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20190107-33174276-wanhonpo
        
妊娠中のお母さんが犬と暮らしていたり、生まれたときから犬と暮らしていたりした子供は、7歳の時点で小児喘息に掛かっている率が13%低いという研究結果は、2015年にスウェーデンのウプサラ大学の研究者によって発表されています。
今回、同じウプサラ大学の研究者と、スウェーデンのカロリンスカ研究所が新しい研究を発表しました。
今回のテーマは、子供が犬とともに育つことと、小児喘息のリスクの低下との関連性が犬の性別、犬種、犬の数、犬のサイズなどによって変わるかどうかが焦点になっています。また同時に、「アレルギーを起こしにくい」と言われている犬種についてもリサーチが行われました。
            
▼どんな犬が最も小児喘息やアレルギーのリスクを下げる?
         
今回のリサーチは、2001年1月1日から2004年12月31日までにスウェーデンで生まれ、生後1年の間犬と暮らしていた全ての子供(約23600人)が含まれます。子供については、公的に登録された匿名の医療データが使われ、犬についてはスウェーデン・ケネルクラブと農業省の登録データが使われました。犬は、性別、犬種、飼育数、サイズ、低アレルギー誘発か否か、で分類されました。
研究チームは、犬の特徴と6歳時点での喘息および、アレルギー診断の関連を分析しました。分析のためのデータには、親の喘息およびアレルギー病歴、地理的データ、兄弟の数など発症のリスクに影響する可能性の全てが含まれています。
分析の結果わかったことは次のようなものでした。
            
・メス犬のみがいる家庭の子供は、オス犬のみの家庭の子供と比べて喘息の有病率が16%低かった
・オス犬と暮らす子供と、犬がいない家庭の子供には有意な差が見られなかった
・2匹以上の犬と暮らす子供は、1匹の場合よりも喘息の有病率が21%低かった
・「アレルギーを起こしにくい」と言われる犬種と喘息のリスクには関連がなかった
・喘息/アレルギーのある両親の子供は、ない両親の子供よりも「アレルギーを起こしにくい」と言われている犬と暮らしている率が高かった(11.7%対7.6%)
・「アレルギーを起こしにくい」と言われる犬種と暮らす子供は、アレルギー有病率が27%高かった
              
          
全文は、少し長いので2回に分けたいと思います。
疫学的な研究であり、分母数も大きいので、信頼度は高い研究家と思います。
メス犬とオス犬で有意差が見られたこと、多頭飼の方が効果が高かったことなど、興味深い点は数多くあります。
過去の同様のペットや馬との関係などでは、子どもの免疫系が「正しく」成長する手助けになっているかがポイントでしたが、今回も似た傾向はあるのでしょう。
メス犬とオス犬の差は、分泌物の差、ホルモンの差などなのでしょうが、もう少し詳しく研究していくと、より深い結果が出るかもしれません。

続きは明日にしたいと思います。

                    
おまけ★★★★大田のつぶやき

ペットのアレルギーを抱える方は、ペットを敬遠しがちですが、症状の悪化、という部分では、それは正しいことかもしれません。
しかし、根幹の「アレルギー」の本体部分を見た場合には、症状の原因となるペットは、疾患の原因とは必ずしもならない、と言えます。
こうした着目点は大切ですね。