冬のアトピーケア(スキンケア)は適切に行いましょう(5)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、保湿のケアについて見ていきたいと思います。
         
          
●角質層に与えた水分の蒸散を防ぐ→「保湿」
          
角質層に水分を十分に与えても、乾燥時期は時間の経過とともに与えた水分は空気中に蒸散していきます。
そこで次に必要になるのは、角質層に与えた水分の蒸散を防ぎ、留めるケア、「保湿」です。
この「保湿」ケアは、アトピー性皮膚炎の方の肌の特徴を考えた場合、「蒸散を防ぐケア」と「留めるケア」の二つに分かれます。
       
・蒸散を防ぐケア
角質層の水分蒸散を防ぐ「保湿」ケアの基本は、皮膜で皮膚の表面を覆うことです。
自分の体が行う「保湿機能」も、皮脂膜により皮膚の表面を覆うことで、同様の水分蒸散を抑えて、角質層内の水分を保持する役割を持っています。この役割を代用する、というこです。
この「保湿」ケアに適したアイテムは、油分を含んだアイテムになります。
オイル系アイテム、クリーム系アイテム、乳液系のアイテムなどが該当します。
水分蒸散を防ぐ力は、オイル系アイテム>>>クリーム系アイテム>乳液アイテム、という順番になりますので、乾燥の度合いに合わせて、オイル系とクリーム系は使い分けても良いでしょう。
クリーム系、乳液アイテムは、親水基と親油基を持つ乳化剤により、既に水分と油を混ぜ合わせた状態になっています。したがって軽い乾燥状態の方は、保水系アイテムを使わず、クリーム系アイテムを使ったケアで保水と保湿が行える場合もありますが、冬の乾燥時期、保水が足りなくなるケースを良くみます。通常、クリーム系のアイテムでケアしている方も、これからの時期は、保水系アイテムを併用してみると、お肌の状態がワンランクアップしやすくなるでしょう。
また、水分蒸散を抑える特殊な成分もあります(メビジェル、など)。乾燥が強い方は、そうしたアイテムを併用してみても良いでしょう。
         
・水分を留めるケア
角質層は水分を保持する機能を有しています。代表的なのがセラミドであり、フィラグリンでしょう。アトピー性皮膚炎の方は、セラミドとフィラグリンが健常な方と比べて少ないことが統計上分かっており、これが、健常な角質層の形成、バリア機能維持を妨げ、異常な細菌叢の形成を許しやすい原因になっているといってよいでしょう。
こうしたセラミドやフィラグリンについては、スキンケアアイテムに配合されていることもありますが、例えば、角質層の形成に関わるセラミドは一種類だけでなく、本来、自分の体で作る必要があります。
そこで、こうした角質層に水分を留めるケアとしては、肌に塗布するケアではなく、「サプリメント」を用いた「食べるスキンケア」の方が適していると言えるでしょう。
アトピー性皮膚炎の方の肌にとって必要なセラミド、フィラグリンともに、対応するサプリメントがありますので、それらを上手に活用してみましょう。

明日は、今回のテーマの最後として、「プレケア」などについて述べたいと思います。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

今日のブログに書かれておる「与える」「留める」は、角質層の状態を改善するためには、とにかく基本となる部分じゃ。
じゃが、さまざまな理由で、それが上手く行えていないことが多い。
上手く行えていないからこそ、状態が改善しない、ということにつながっておることもある。
適切なケアは、ヒトそれぞれに違うが、「何が足りていないのか」はしっかり考えていくことが大切じゃろうの。