冬のアトピーケア(スキンケア)は適切に行いましょう(1)

明けましておめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
大田です。
1/5までは、他のスタッフがお休みのため、その間、今年は私がブログを担当します。
冷え込みが厳しい冬の時期のケアについて、過去のあとぴナビに掲載された記事を元に紹介していきたいと思います。
             
          
▼冬の時期のスキンケア
          
冬の季節は、乾燥や冷えなど、アトピー性皮膚炎の方にとって、気をつけたい季節的な要因が増加します。
こうした対策は、現在、状態が悪い方のさらなる悪化要因になったり、状態が良い方が再発する要因になったりするので注意が必要です。
冬のアトピーケアで気をつけたい項目について見ていきましょう。
       
まず、いうまでもなく、冬は乾燥の季節で、お肌の乾燥状態を抱えるアトピー性皮膚炎の方にとって、十分な対策を必須とする季節です。
なぜ、この時期のスキンケアが大切なのか、そしてどういったスキンケアに気を付ける必要があるのか、スキンケアの具体的な方法とは、について順番に見ていきましょう。
         
▼冬の季節は、なぜスキンケアが大切なのか?
    
お肌のバリア機能の低下は、アトピー性皮膚炎の悪化要因となるだけでなく、発症要因にも大きく関わります。
アトピー性皮膚炎の方は、表皮の育成因子が少ないことからバリア機能が低下しています。
健常な皮膚は、フィルミクテス門と呼ばれる常在菌が細菌叢を形成していますが、アトピー性皮膚炎の方は、皮膚のバリア機能が低下していることで、コリネバクテリウム・ボービスや黄色ブドウ球菌が占める異常細菌叢に変化していることが、慶應大学の研究発表で明らかになっています。
こうした異常細菌叢が皮膚でフローラとして定着することで、体内のIgEが増加し、アレルギー的な要因を強めることが分かっています。
つまり、アトピー性皮膚炎の発症、あるいは症状の悪化には、最初のきっかけとして「表皮育成因子の不足によるバリア機能の低下」が関係している、ということです。
こうした表皮育成因子の不足によるバリア機能の低下が、どういった状態を角質層にもたらしているのかを見てみると、角質層内における水分不足の状態が確認されています。
角質層内の水分不足は、健常な角質層の形成を妨げることで外部からの異物の侵入を容易にするだけでなく、通常は真皮内に留まるはずの痒みを知覚する神経線維が角質層内に侵入し始めるきっかけにもなっています。
前者の健常な角質層の形成が妨げられれば、外部からの異物の侵入によるアレルギー反応が炎症を生じさせ、痒みにつながります。後者の痒みを知覚する神経線維の角質層内への侵入は、皮膚に対するちょっとした「刺激」が痒みを知覚させることになります。特に後者は、通常のアレルギー反応から生じる炎症とは異なり、やっかいな痒みです。現在、増加している成人型のアトピー性皮膚炎においては、この両者から痒みが生じますが、空調システムの普及により生活環境内における乾燥要因が増加していることから、後者から生じる痒みが多くなっているとも言われています。

では、こういった状態の肌には、どういったケアが必要になるのでしょうか?
続きは明日にしたいと思います。
          
                        
おまけ★★★★東のつぶやき

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今日のブログの中にあった「表皮育成因子」は、今後のアトピー性皮膚炎の研究の中で、いろいろと登場してくるのではないかと思います。
健常な方とアトピー性皮膚炎の方との違いがどこにあるのかを考えた場合、その一つは、この「表皮育成因子」が正常に機能にしているのかどうかが関わっているように思います。
今後の研究に注目しておきたいと思います。