年末年始の寒波対策について(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は昨日の続きです。

先日、朝の某テレビ番組で、お肌の乾燥に対する特集を行っていました。
一般の方の肌を図り、水分量で「乾燥肌」「カラカラ肌」といった区分を行っていました。
ここで気をつけなければならないのは、「測定部位は乾燥状態」にあったかもしれませんが、その方の全身が同じ状況ではない、ということです。
例えば、衣類に覆われた部位を測定すれば、一定の水分量が保たれていることがわかります。
つまり、露出した部位だからこそ、大気の乾燥状態に合わせて、角質層の水分が減少する、という現象が生じてくるわけです。

もう一つ気をつけなければならないのは、元の「肌状態」がどういった状況なのか、ということです。
アトピー性皮膚炎ではない方のお肌が乾燥状態になった場合、そこで生じる問題点は、「乾燥状態」になったところを起点として始まります。
つまり、健全な肌状態から、バリア機能の低下を招く状態へと進むわけです。
ところがアトピー性皮膚炎の方の肌は、もともと、バリア機能が低下した状態を繰り返しており、細菌叢も乱れた状況にあります。その状態から肌が乾燥することは、今の状態を「悪化させる」要因になっているということです。

健全な肌状態の方であれば、まずは適度な保水と保湿を行うことで、一定の角質層の安定状態を保つことが可能でしょう。しかし、アトピー性皮膚炎の方は、健常な方と同じケアでは、「不足した状態」にあることを忘れてはならないでしょう。
まず、角質層に十分な水分を与えて(保水ケア)、さらに与えた水分を大気中に蒸散しないようにオイル系のアイテムで「蓋」をする(保湿ケア)、そして元の肌状態が悪かった場合には、掻き壊しによるダメージを軽減するための保護ケアも重ねて行う必要があります。

少し極端な表現になりますが、普通の乾燥肌の方は、ジョウロで水分を与えるだけでも十分に水分量が足ります。しかし、アトピー性皮膚炎の方の場合は、ジョウロで水を「かけている」だけの量では足りていない状況です。イメージとしては、「バケツで水をまく」ぐらいの量が必要になります。
この量の違いを上手く把握しないと、「保水も保湿もしっかりしているのに、乾燥が気になる状態が続いている」ということになります。こういう方の場合、スキンケアの回数が足りないのでは、と考えがちですが、そもそも必要な量を与えられていない、ということの方が根本的な問題として抱えている、ということです。

お肌の角質層に含まれる水分の不足状態は、お肌が健常な方とアトピー性皮膚炎の方では、細菌叢の状態も異なることから(特にステロイド剤など、お薬を使用している方)、そこで必要なケアも異なることを忘れないようにしましょう。

明日は、冷えの対策について見ていきましょう。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

健常な方の肌とアトピー性皮膚炎の方の肌は、そのバリア機能の問題から見ると、決定的な違いがみられるものじゃ。
この部分を似たような問題として捉えて、似たような対策を施したとしても、強烈なアトピー性皮膚炎の痒みを「解消」するには至らないことも多い。
また、同じアトピー性皮膚炎であっても、バリア機能の低下の状態は、やはり個人差がある。
自分にとって、必要な「量」をしっかり見極めたいものじゃ。