ピーナッツアレルギーのアメリカの研究

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は、今月、アメリカで発表されたアレルギーに関する研究報告を紹介しましょう。
          
         
●ピーナッツアレルギーの人に朗報 ー 開発中の新療法が成功の見込み
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181123-00010000-esquire-life
            
この新しい治療法は、2019年の夏ごろまでには承認される(アメリカにて)見通しとのことです。
ピーナッツアレルギーを持つ人は、ピーナッツやピーナッツオイルを含むあらゆる食品の摂取により引き起こされる「アナフィラキシーショック」を起こさないため、日々の食生活に最新の注意を払っていることでしょう。
しかし、最近新たに発表された治療法を受ければ、少量であれば食べられるようになる可能性があると言うのです。
2018年11月18日(現地時間)に、米医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(New England Journal of Medicine)』に掲載された研究によると、ピーナッツアレルギーを持つ患者を対象に、ピーナッツ由来の経口免疫療法「AR101」を実施したところ…4~17歳の患者がピーナッツのタンパク質600mg(約ピーナッツ2粒分)を摂取することができたというのです。
この実験療法には、計551人の患者が参加していましたが、同じ療法を実施した18~55歳の患者には、大きな変化は見られなかったそうです。
ですが、今のところ米食品医薬品局(FDA)に承認されているピーナッツアレルギーの治療法は存在しないため、革新的な発見と言えるのです。
この研究の共同研究者であり、アレルギー専門医として活躍するスティーブン・ティルズ(Stephen Tilles)氏は科学ニュースサイト『ユリイカアラート!(EurekaAlert!)』に対して、こうコメントしていました。
「ピーナッツアレルギーを持つ子どもたちや若者たちを、『ピーナッツを含んだ食べ物を意図せずに摂取してしまう』という危険な事態から、これで守ることができるかもしれないと興奮しています。 9~12カ月にわたる実験的療法に参加した患者のうち3分の2が、結果として1日当たりピーナッツ2粒に相当する量を摂取できるようになったのです。これは非常に嬉しいことです。また患者の約半数は、1日当たり4粒に相当する量を摂取できるようになりました」とのこと。
同じく共同研究者で、アレルギー専門医のジェイ・リーバーマン(Jay Lieberman)も、「この治療法には即効性はないものの、アレルギー患者にとっては大きな突破口になるかもしれません」と、強く仮説を唱えていました。
「2019年後半には、病院で治療が受けられるようになるといいですね。そうすれば、治療を受けてピーナッツに耐えられるようになった患者は、誤食から体を守ることができますので…」と。
この治療法は現在、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認待ちとなっています。アレルギーに悩む方にとっては、非常に喜ばしいニュースではないでしょうか。
        
        
今回、記事で取り上げられた治療法とは、日本でいうところの、減感作療法でしょう。横浜の病院で、ピーナッツではありませんが、他のアレルゲンで同様の研究がなされています。
記事のポイントは、一定の年齢以上には、効果が見られなかった、という部分でしょうか。
アレルギー症状を示さなくなった、ということは、アレルギーに関する免疫を「抑える」機能が強くなった(健常な方と同じレベルに)ということでしょう。ということは、18歳ぐらまでが、免疫機能を「成長」させるのに有効な期間とも言えるのではないでしょうか?
免疫機能を正常に「成長」させる明確な方法が発見されているわけではありませんが、これまでの傾向から考えると、やはり毎日の生活習慣を「良い状態」に保つことが基本となることは確かでしょう。
食物アレルギーのあるお子さまは、特に注意すると良いかもしれません。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

毎日の生活習慣を考えると、やはり睡眠や食事、運動と言った、基本的な部分が大切になる、ということじゃろう。
今の社会生活環境では、なかなか難しい面があるのかもしれんが、だからこそ、アレルギーなどの疾患が増加しているとも考えられる。
基本的なところは、しっかり押さえておきたいものじゃ。