サナダムシがいなくなると人類が絶滅?(1)

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は、アトピー性皮膚炎とは直接、関係ないけど、Webで見つけた、少し気になる記事を紹介するね。
          
          
●カイチュウ博士のお腹の中から「サナダムシ」が絶滅! 次は人類?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181023-00057992-gendaibiz-bus_all&p=1
         
お腹の中に何世代もサナダムシを飼っていることで有名な「カイチュウ博士」こと藤田紘一郎氏。ところが、この6代にわたって居座っていたサナダムシ、実はもういなくなってしまったのだという。なぜか──。
 氏の新刊『残念な「オス」という生き物』(フォレスト2545新書)より、寄生虫を絶滅させた人類もやがて絶滅に向かうかもしれない、その議論を紹介する。
          
▼こうしてサナダムシは絶滅した
         
今、多くの地球上の生物が絶滅の危機に瀕していますが、それは動物・植物に限ったことではありません。
私は日本海裂頭条虫というサナダムシを、6代にわたり15年間も自分のお腹の中に飼っていました。初代のサトミちゃんから始まり、6代目のホマレちゃんまで私のお腹に宿していましたが、残念ながら今はいません。
どうしてかというと、日本ではサナダムシの幼虫が手に入らなくなったからです。
現在、日本のサナダムシは絶滅状態にあるのです。
お腹の中で成長したサナダムシは、一回に200万個近い数の卵をヒトの腸管内に排出します。しかし、私が日本のトイレで排便する限り、サナダムシの感染サイクルは成立しません。私のウンコは下水処理場で処理されるため、サナダムシの卵が川に流れないのです。
私が学生時代から馴染じみ深い川として神田川があります。仮に、私がこの神田川で排便したとすると、サナダムシの卵は孵化してミジンコの中に侵入します。サナダムシの幼虫は、ミジンコの体内に入ることで成長するのです。
仮に私が神田川で排便して、ミジンコがそれを食べたと仮定しても、現在の日本ではふたたびここで感染サイクルは止まります。サナダムシの幼虫が入ったミジンコをさらに鮭が食べないと、幼虫は感染幼虫まで発育しないからです。
つまり、サナダムシの感染幼虫をつくるためには、お腹にサナダムシを飼っている人が、鮭の棲んでいる川まで行って直接排便しなければならないのです。
そうしてサナダムシの幼虫がミジンコに入り、そのミジンコを鮭が食べて鮭の身の中に感染幼虫ができ、その鮭の身を生で人間が食べることによって、やっと感染サイクルが成立するというわけです。
日本ではもう30年近くも前から、川には人の糞便が流れないように整備されています。こうして日本のサナダムシの感染サイクルはまったく回らなくなって、サナダムシは絶滅状態となったのです。
         
▼『レッドデータブック』に寄生虫の名を
          
私は寄生虫のすべてが、生物にとって有害だとは思っていません。
花粉症は50年くらい前にはほとんど見られませんでしたが、それはお腹の中に寄生虫がいたおかげかもしれません。
なぜなら、寄生虫がつくる抗体が宿主を守っていると考えられるからです。寄生虫駆除が行き渡った頃から、花粉症を発症する人が激増したのです。
他にも、巻き貝では寄生虫が他の寄生虫を捕食して役に立っている例もあります。
寄生虫の絶滅は、動物の絶滅とも非常に深く関係しています。
動物が次々に死んでいくと、それに寄生している寄生虫も死に絶えます。つまり、絶滅危惧種の動物に棲んでいる寄生虫は、動物が絶滅するのと同時に絶滅する恐れがあるのです。
野生で生きている動物は、多くの寄生虫を持っています。仮に野生の犬を想定しても、フィラリア、回虫、鉤虫、鞭虫など、平均して1種の動物につき3種類以上の寄生虫が棲んでいます。
それに加え、寄生虫に寄生する寄生虫もいるので、地球上の生物の半分は寄生虫と考えてもよいほどなのです。
このように、生物の大半を占めている寄生虫なのに、残念ながらその絶滅についてはまったく危惧されていません。
富山大学の横畑泰志教授は、このように絶滅の恐れのある動物を載せる『レッドデータブック』(環境省編)へ、寄生虫の名前をもっと載せようと働きかけをしています。
寄生虫は現状把握が難しいことで、掲載を却下されることが多いといいますが、活動の成果が実り、レッドデータブックの2013年見直しではようやく3種が追加され、2014年も新たに2種のダニが掲載されました。
日本では、今後少なくとも20種類前後の寄生虫に絶滅の恐れがあるということです。生物多様性が注目されている時代ですから、ぜひもっと多くの人に注目してもらいたいと思っています。
            
          
ヒトは、菌と共生して生きている、と言われているけど、同じぐらい寄生虫とも関係しているみたいだね。
続きは、明日、紹介するね。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

薬には「副作用」がつきものです。
しかし、実際の薬の働きを考えると、効果も副作用も、全て薬が持つ「作用」であり、反対に位置するものではなく、同じベクトルに位置しています。それがヒトにとって有益に働き場合には「効果」、不利益に働く場合には「副作用」と分けているだけです。
寄生虫も同じように、悪い働きだけに注目しがちですが、寄生虫を完全に排除する=悪い働きがなくなる、というだけではなく、寄生虫が持っている、あるいは果たしている「良い働き」も失わせることになるのかもしれません。