皮膚の乾燥の問題を考える(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
暑かった夏もようやく終わり、10月に入りました。
これから、本格的な秋から冬へと季節が変わりますが、多くのアトピー性皮膚炎の方にとって、大きな問題となる「乾燥」の時期も近づいてきます。
角質層の乾燥は、アトピー性皮膚炎の症状悪化の最も大きな要因の一つです。
しっかりとした「乾燥対策」がアトピー性皮膚炎には不可欠になります。
冬の季節、角質層内の乾燥は、主に二つの原因で生じます。

乾燥対策を行うために必要な「乾燥の問題」について考えてみましょう。

▼かき壊しによる角質層の乱れ

まず、アトピー性皮膚炎の方が、乾燥状態に陥る一つの原因は、掻き壊しなどにより角質層が乱れる(きれいに積み重なったレンガ状の状態が崩れた状態になる)ことにあります。
通常は、レンガ状態は隙間なくきれいに積み重なっており、外部から、アレルゲンや異物の侵入を防ぐ役割を持っています。
しかし、アトピー性皮膚炎の方は、このレンガ状に積み重なった角質層が、いわゆる「崩れた」状態になっています。
そのため、隙間がいたるところにできて、その隙間を異物が通ることで、免疫反応など痒みにつながる状態が引き起こされます。
また、隙間が多くなれば、角質層内の水分も直接、外気に触れることで、蒸発しやすくなります。
このように、「乱れた角質層」は、水分を蒸発させやすくなることで、乾燥状態を招く、ということです。

アトピー性皮膚炎でない方も、乾燥による痒みを感じることがあります。
アトピー性皮膚炎の方は、他のさまざまな要因が重なることで、アトピー性皮膚炎でない方よりも、痒みの質が強くなり、掻き壊しも強くなる傾向が見られます。

そしてもう一つの原因が角質層内の問題です。
続きは明日、見てみましょう。

                       
おまけ★★★★南のつぶやき

かき壊しによる問題は、こうした角質層の乱れと同時に、痒みの神経線維に対する影響や、痒いという神経情報を伝達する脊髄のグリア細胞などにも関係が見られることが研究で分かっています。
アトピー性皮膚炎を考えていく上では、こうした複合的に対応していくことはとても大切でしょう。