2018年、秋の入浴のポイントについて(3)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、今回のテーマの最後で、入浴環境について考えていきたいと思います。

                 
●入浴環境を良くしましょう

アトピー性皮膚炎の方にとって、「温泉入浴」は効果を示すことが多いのですが、一般の温泉入浴で考えるとその効果は、「温泉地における限定効果」とも言えます。
実際、どこかの湯治場に滞在して湯治していたら、状態がずいぶんよくなったが、家に帰ってくると一週間ほどで元の状態に戻ってしまった、という声は良く聞きます。
これは、生活習慣内にアトピー性皮膚炎の原因があった場合、普段の生活に戻ることで、その生活習慣から受ける悪影響を再び受けるようになった、ということが一つの原因として考えられますが、同時に、温泉場の入浴環境と自宅の入浴環境の違い、ということも考えられます。

冷えの改善、血流を良くするための入浴は、反復継続して行ってこそ、その効果が見られるようになります。
理想的には最低でも朝晩の入浴(一日二回)を行って欲しいと思いますが、反復継続した入浴を行うことを考えると、大切になるのは「入浴環境」です。
入浴環境が悪いまま、入浴を反復継続すると、皮膚や体へのマイナス点も積み重なっていくことになります。
特にアトピー性皮膚炎の方の場合、最低でも「水道水中の塩素」に対する対策は行うようにしましょう。
水道水中の塩素は、皮膚のタンパク質の破壊をもたらすことがわかっており、バリア機能を低下させたり乾燥を生みやすくなります。
また、塩素を水道水に投入する本来の目的は雑菌の繁殖を防ぐことにあります。つまり「殺菌」「滅菌」の効果を塩素が持っているわけですが、この効果は、皮膚の常在菌に対しても現れます。
ヒトの皮膚は「無菌」状態ではありません。腸内と同じく、無害な菌が群生(フローラ)を形成することで、病原性の菌の繁殖を防いでる、という役割があります。
塩素が含まれた水道水を浴びることで、悪い菌も良い菌も、見境なく洗い流されます。
次に菌が定着するまで10時間以上、かかるようですが、その間の肌環境や生活環境によって、どのような菌が群生するのかは定まっていません。
「除菌」することは、必ずしも細菌と共生して生きている私たちにとって有益ではない、とういことです。
こうしたことがありますので、入浴やシャワーで体に使用する「お湯」は、塩素を除去することを忘れないようにしましょう。
同時に、血流を良い状態に維持していくためには、プラス作用のある成分(温泉)などを加えるとより効果的です。
入浴中のお湯の質、そしてお湯に含まれる成分で最も理想的だと言われるのは温泉ですが、毎日の生活習慣で行える入浴を最も効果的に行うためには、入浴環境をできる限り「良い状態」に近づけるように工夫しましょう。
今回は、秋の入浴のポイントについて考えてみました。
これから寒くなる季節、入浴を心地よく感じやすい時期でもあるので、最適な方法と最適な環境で実践するようにしましょう。

                            
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎に対するアプローチとして考えたならば、「入浴」は「攻め」のアプローチとしての側面が強い。
したがって、方法を正しく行えば体にとって「良いアプローチ」を強く受けれるが、誤った方法で行うと、逆に体に対して「悪いアプローチ」につながる恐れもある。
入浴温度と入浴環境は、「アトピー性皮膚炎の方にとって大切」であることを忘れないようにしたいものじゃの。