2018年、秋の入浴のポイントについて(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
10月に入りました。
今年は、猛暑でしたが、台風や豪雨などの関係もあり、残暑自体は比較的短かかったように思います。
そのため、ここ数年の「短い秋」よりも、秋の時間は長くなるかもしれません。
残暑のぶり返しさえなければ、今月は「秋」の気候となるでしょう。
これからしばらく安定した「秋の気候」が続いた場合、アトピー性皮膚炎の方にとって、一年の中では比較的コンディションが整いやすい時期です。しかし、対応を誤ると冬に向けてお肌と体調の状態を悪化させることもあります。
そこで、これからの季節、アトピー性皮膚炎の方の入浴のポイントについて考えてみましょう。

                          

■入浴のポイント

これから少しずつ、冷え込む日が増えてくるかもしれません。
特に、朝晩の冷え込む時間帯は10℃を下回ることも考えられ、「寒さ対策」も必要になってきます。
これからの季節、「寒さ対策」でポイントとなるのは「血流を良くする」ことです。
体の熱は、主に筋肉や内臓など、体の深部で作られます。作られた熱は血流によって隅々まで運ばれますが、俗に言う「冷えの状態」とは、血流が悪いことで、作られた熱が十分に体の隅々まで届いていない状態を指しています。
血液が運んでいるのは熱だけではありません。体を動かすために必要なエネルギー源や栄養素、そして活動するにあたって必要な酸素など、生命維持活動に不可欠なものも運んでいます。さらに、内臓などに指令を伝えるホルモン(内分泌)も血液によって運ばれます。血流が悪い状態になると、こうした体にとって必要なさまざな物質が「届きにくい」状態を生むことになり、これが「冷え」が抱える最も大きな問題点と言えるでしょう。
こうした「冷え」=「血流が悪い」状態は、アトピー性皮膚炎が改善しない大きな原因の一つにもなっており、それを改善するのに役立つのが、日頃の生活習慣である「入浴」と言えるでしょう。
また、実際にアトピー性皮膚炎を克服された方に話を聞くと、「38℃ぐらいの温度で10分くらい入浴をしていると、鼻の頭やおでこに玉のような汗をかき、あごからポタポタと汗が落ちるようになってくると、急激な改善が始まる」という体感をする方が多くおられます。
この「汗をかく」ということは、血流が良くなり、免疫にも関係が深い自律神経が改善されてきたことを示しています。同時に、汗が出やすくなったことで、角質層の水分量が増え、皮脂と乳化することで皮脂膜(弱酸性)ができやすくなり、皮膚のバリア機能が高まった、ということも関係してくるのでしょう。
このように、入浴で「しっかり温まる」「しっかり汗をかく」という行為は、アトピー性皮膚炎克服に大切な要因であることが分かります。

ただ、注意しなければならないのは、「温まる」「汗をかく」ことを目的と考え、入浴温度を上げてしまうことです。
明日は、アトピー性皮膚炎の方の入浴の温度について考えてみましょう。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方に限らず、ヒトがスキンケアを行っているのは、汗と皮脂が乳化してできる皮脂膜によります。
したがって汗は大切なポイントなのですが、皮脂を伴うジワッとした汗をかくことが大切で、体温を下げるための急激な汗は逆に肌を乾燥させるので注意が必要ですので気をつけるようにしましょう。