皮膚の細菌叢がアトピー性皮膚炎に与える影響とは?(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は昨日の続きです。
皮膚の細菌叢と生活環境の問題について見ていきたいと思います。

アトピー性皮膚炎が急激に増加したのは、ここ20~30年ほど、大まかには、平成に入ってからと考えてよいでしょう。
アレルギー的な要因を原因とするアトピー性皮膚炎は昔も今も変わりなく一定の患者数がいます。
しかし、成人にも増加しているアトピー性皮膚炎は、昭和と平成の時代で、「体質」的な部分だけでみると、それほど大きく変わってはいません。
では、何がアトピー性皮膚炎を増加してきたのかを考えていく必要があります。
そして、そこにアトピー性皮膚炎を発症させる原因が潜み、同時に解決の糸口もあるはずです。

その原因の一つは、「生活環境」にあると言えます。
さらにいえば、その生活環境は、皮膚の細菌叢を変化させる環境、と言えるでしょう。
皮膚の細菌叢に影響を与える要因は、生活内に多く潜んでいます。

・エアコンの使用による角質層の乾燥状態
・紫外線の影響が強くなってきたこと
・夜型の生活習慣
・運動不足
・汗をかきづらい生活環境

これらは、皮膚の細菌叢を乱す要因です。その要因の影響が少なければ、皮膚そのものに回復する力もありますから、悪化の原因として積み重なることはないかもしれません。
しかし、複合した要因が反復継続して皮膚に影響を与えた場合、皮膚の細菌叢は少しずつ乱れていきます。
そこに、洗浄剤など界面活性剤による皮脂への影響が加わると、健全な常在菌による細菌叢を保てなくなり、そこからアトピー性皮膚炎の発症を招くことになります。

逆に考えれば、生活の中で、皮膚の細菌叢を乱す要因を減らせばよいのですが、今の私たちの生活は、なかなかそれを許してくれません。
エアコンが悪いと言っても、今年のような猛暑の中、エアコンを使用しないと、生命にまで影響を与えるでしょう。
紫外線の影響も社会的な環境要因が関わっていますし、夜型の生活習慣や運動不足が悪いことは分かっていても、それを正すためには、相応の「努力」が必要になってくるでしょう。

かといって、そのまま細菌叢を乱す生活習慣を放置することは良くありませんから、できるところから少しずつ改善は必要になります。
アトピー性皮膚炎は、個々人により症状の悪化状態は異なります。
そして、回復させるために必要な改善するべき要因も個々人ごとに異なります。
その改善は「一歩一歩」、確実に積み重ねていくことが大切です。
症状を改善させる、つまり「ステップアップ」させる方法は、薬をはじめいろいろとあるでしょう。しかし、それらの方法は、基本的に必要とする改善の部分を「無視」することになり、効果が切れれば、症状は「元の状態」、つまり悪い状態に戻ることになります。
やはり、着実に一つずつ、アトピー性皮膚炎に対して「必要な改善」を積み重ねていくことこそが、改善された症状を「定着」させるために必要になってくる、ということです。
アトピー性皮膚炎の本当の意味での「改善」に対して、近道はありません。
鈍足でまどろっこしいことがあったとしても、毎日の生活習慣の積み重ねの先に、「改善」があることは意識するようにしましょう。

                     
おまけ★★★★南のつぶやき

自分の生活のどこに、改善すべき余地があるのか、あるいはアトピー性皮膚炎をどの生活が悪化させているのか、お悩みのことはお気軽にアトピー相談室までご相談ください。

●アトピー相談室 0120-866-933(受付時間 10時~19時)