【閑話休題】睡眠不足が熱中症の大敵に?

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
暑い日が続いているね。
猛暑の中、アトピー性皮膚炎の方は、痒みで夜が眠れない方もいるかと思うけど、睡眠不足はできるだけ解消するようにした方が良いかも。
記事を一つ紹介するね。
             
             
●睡眠不足は熱中症の大敵、昼寝も味方せず
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/403964/071200088/?P=1
            
連日猛暑が続いている。テレビや雑誌では暑さ対策の記事が目白押しだが、とりわけ熱中症対策は毎夏定番の話題である。それも当然で、共同通信によるとこの海の日三連休の間だけでも熱中症とみられる症状で5000人以上が救急搬送され、搬送当日に10名以上が亡くなったという。
厚生労働省のデータによると、熱中症による死者は2016年が621人、2015年が968人、2014年が529人など年によって変動はあるが毎年多くの人命が失われている。なかでも、2010年には史上最多の1731人が熱中症で亡くなっている。皆さんご記憶だろうか。2010年の夏は日本全土を猛暑が襲い、「観測史上最も暑い夏」「(同年8月は)観測史上最も暑い1カ月」などと呼ばれ、今でも語り草になっている。今年はこの2010年に匹敵するような猛暑が危惧されると気象予報士が話しているのを聞いてヒヤリとした。
夏になると増えるもう一つの定番記事は寝苦しい夜の快眠法である。雑誌やネットでは寝具、室温や除湿法、入浴法、ひんやりグッズ、夏野菜の活用などあの手この手を紹介している。グッスリ眠って夏バテを解消したい読者に向けた格好のネタなのだろう。
最近の猛暑関連の記事の中で目にとまったのは「睡眠不足が熱中症のリスクになる」という話題である。一般の人にとっては当たり前に見える記事だろうが、睡眠不足と熱中症に関連があるという論文や専門書を読んだ記憶が無かったからである。さっそく調べてみると数は少ないがこの方面の研究成果が幾つかあることが分かった。
その内容を紹介する前に「熱中症」について簡単に解説しておく。
          
熱中症とは、暑い環境に体が順応できず、脱水や深部体温(脳や内臓の温度)の上昇によって生じる心身の異常全般をさす。めまい、頭痛、吐き気、倦怠感などで始まり、ひどい発汗(逆に汗が出なくなることもある)や頻脈が出現する。症状が強いと筋肉の痛みやけいれん、失神、意識障害に陥る。重症になると内臓への血液循環が悪くなり臓器不全が起こり死に至ることもある怖い病気なのだ。
以前は「日射病」という言葉もよく使われていたが、これは直射日光を浴びてなる熱中症のことである。ただ、屋内屋外を問わず高温や多湿が原因となって熱中症になることがあるため、この呼び名を使うことは少なくなった。湿度が高いと25℃程度の室温でも熱中症が起こることがあり、30℃を超えると患者が急増する。
熱中症は幼児や高齢者で起こりやすいことはよく知られているが、冒頭で紹介したように睡眠不足や質の悪い睡眠(不眠)もリスクを高めると記載してある文献が確かにある。ところが、幾つかの総説に目を通してみても、しっかりと実証した研究は数えるほどしかなかった。
なにせ、調査研究の対象は心身に大きなダメージを与えかねない熱中症である。睡眠不足や不眠のある人を熱中症を本当に生じかねない熱暑環境にさらすような危険な実験は倫理的に許されない。自ずと研究方法には制約がある。また、睡眠状態の視点から熱中症の発症リスクを検討したしっかりとした疫学調査も行われていないようだ。
では、なぜ「睡眠不足が熱中症のリスクになる」という記事が出回っているのだろうか?調べてみてもその出典を明記している記事は見つからなかったが、私が調べた論文の中では独立行政法人労働安全衛生総合研究所による試験結果がもっとも説得力があった。
              
その研究では、健康な被験者(平均年齢34歳)を募り、7?8時間眠った翌日と、4時間しか眠らなかった翌日に、熱暑条件(室温35℃、湿度40%)で午前2回、午後2回の計4回にわたって各40分間のウオーキング(時速3.5km)をさせた。ウオーキングの合間には、20分間の休憩(室温28℃、湿度30%)や昼食、昼寝(20分)などをとらせ、水分も自由に飲ませた。
実験は室温や湿度を調整できる特殊な部屋(人工気象室)の中で行われているので、実際に日光を浴びることはない。ただ、蒸し暑さの指標として不快指数というのがあり、ウオーキング時の室温35℃、湿度40%の不快指数は82である。不快指数は80を超えるとほぼ全員が不快に感じると言われている。したがって、時速3.5kmというのはゆっくりペースではあるが、40分間も歩くのはかなりしんどい。実際、ウオーキングの間に深部体温は0.4℃?0.6℃ほど上昇し、1分間当たりの心拍も20?30跳ね上がっている。
そして今回のテーマである睡眠不足の影響だが、午前中のウオーキングでは7?8時間睡眠時と4時間睡眠時の間で深部体温に対する影響には差が見られなかったが、午後のウオーキングでは休憩時間中の体温の戻り(下降)が悪く、その後のウオーキングでさらに深部体温が上昇して高止まりするなど悪影響がみられた。
睡眠不足時の深部体温はウオーキングを始める前は平均36.9℃であったが4回目のウオーキング終了後には37.7℃と約0.8℃上昇していた。ちなみに重症の熱中症では40℃を超えることもある。一方、睡眠不足がない時の深部体温は37.4℃と睡眠不足時よりも0.3℃ほど低めに留まっていた。
実際の屋外での熱暑環境の場合、湿度がより高く、直射日光を浴びるなど悪条件が重なることを考え合わせると、睡眠不足時には熱暑環境や運動などによって深部体温が高くなりやすく、熱中症のリスクが高まるという指摘には程度科学的根拠があると考えて良さそうである。
なぜ睡眠不足時に深部体温が上昇しやすいのか、そのメカニズムはよく分かっていない。先の研究のデータを細かく見ると、ウオーキングで深部体温が上昇した際、安全弁として働くはずの皮膚からの放熱(冷却)が高まっていないことから、脳内の体温センサーや放熱をコントロールする自律神経に何らかの機能低下が生じているのかもしれない。また、この研究では調べられていないが、熱中症ではインターロイキン-6など体の炎症を引き起こす免疫物質の血中濃度が急上昇することが知られており、体温上昇やその他の症状を悪化させている可能性もあるらしい。
労働安全衛生総合研究所では熱暑条件でのウオーキング後に昼寝(20分)をとらせ、深部体温を低下させる効果があるかも調べている。残念ながら、眠気やパフォーマンスの改善は見られたものの、睡眠不足による深部体温の上昇を防止する効果は認められなかった。第9回「眠気に打ち克つ力 その3 ―知らぬ間に膨れあがる寝不足ローンにご用心」でも紹介したように「昼寝で解消できるのは眠気だけ」という睡眠不足の鉄則が熱中症にも当てはまるようである。
やはり熱中症対策には、夜中にグッスリ眠って体調を整え、水分をこまめにとって、塩分(ミネラル)も適度に補充し、室温や湿度に気をつけるなど地道な対策しかなさそうである。2010年の二の舞にならないように皆さん、気をつけましょう。
                 
        
記事を読むと、どうやら睡眠不足と熱中症には何らかの関係が推測されているみたいだね。
睡眠は、その日の疲労などを「回復」、そして翌日の行動の「準備」を自律神経をリセットして内分泌を活性化させることで行っているんだけど、回復が十分行われず、さらに翌日の行動につながる準備も不足すれば、体に生じた異常状態(熱中症)への影響は大きくなっても不思議ではないかもね。
注意するようにしてね。

                         
おまけ★★★★大田のつぶやき

暑い日が一週間以上続くと、毎日の睡眠不足がそこに重なれば、体へのダメージは大きくなりがちです。
7月中は、猛暑日の予報が出ていますので、気をつけましょう。