夏の対策を始めましょう(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は昨日の続きで、生活面の対策について考えてみたいと思います。
              
▼生活面の対策
         
アトピー性皮膚炎を悪化させる生活内の要因で、重要な項目が「睡眠」です。
正常な睡眠に適した環境は、一般的に夏季で室温26度、湿度50~60%とされています。
また28度を超えると、寝にくくなる、という研究報告もあるようです。
ヒトは就寝中も、日内変動により体温が上下しています。体温の調整については、入眠初期段階では、手足からの放熱、そして入眠後は、温熱性発汗により行われていますので、室温が高い環境下においては、寝汗をかく機会が多くなる、と考えてよいでしょう。
汗は、スキンケアに役立つ皮脂を伴った汗と、体温調整のために行われる急激な発汗とに分かれますが、寝汗の場合は後者のことが多く、角質層からの水分蒸散量が増えることで、角質層の乾燥状態が進みます。
また、寝具や寝間着の種類によって汗が上手く布地から蒸散できないと、体温により蒸れることで、痒みや炎症につながることもあります。
             
夏場の就寝時においては、
            
・寝る際の室温が適切かどうか(28度以下になっているか?)
・汗をかいた場合、それが蒸れない状況になっているかどうか(寝具や寝間着の素材)
            
の2点は注意するようにしましょう。
エアコンは、湿度を下げることで皮膚の水分蒸散量を上げ、角質層の乾燥を促進させますが、睡眠がアトピー性皮膚炎に果たす役割を考えると、快適に眠れるような工夫することの方が大切になってくると言えるでしょう。
もちろん、生活リズムや環境、そしてお肌の状態によっては、エアコンを「使用しない」ことの方がメリットが大きいこともあるかもしれません。しかし、ほとんどの場合、睡眠を優先しなくて良い理由は少ないと言えます。
エアコンを使用した場合のデメリットは、アトピー性皮膚炎の場合、皮膚の乾燥状態にあります。逆に考えれば、皮膚の乾燥状態をあらかじめ、スキンケアなどでしっかり対処しておけば、上手にエアコンを利用して、「深い睡眠」を得られることの方が、メリットが大きいと言えるでしょう。
              
今年は、梅雨明けも早い傾向があるようです。
ここ数年の残暑の傾向を考えると、「暑い夏」の時期は、残暑を含めて9月の終わり頃まで、約3カ月間に至ることが考えられます。
この3カ月の間、睡眠をどれだけしっかり確保できたのかは、内分泌や自律神経、そして日内変動のリズムの面からも、大きな意味を持つことになります。
暑い時期、まずは睡眠時間をいかに確保するのか、そしてその睡眠がより「質の高い」もので維持することができるのかを、考えていくようにしましょう。

                      
おまけ★★★★博士のつぶやき

夏に悪化しやすいアトピー性皮膚炎の人は、感染症の影響が関わる場合が多いようじゃ。
感染症を併発した場合、掻き傷の修復、そして感染症に対する自分の免疫力の働きを考えると、睡眠は相当に重要と言えるじゃろう。
夏場のアトピー対策の一つは、睡眠対策であることも忘れないようにして欲しい。