夏の適切な入浴を(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
昨日は、夏の入浴について、「冷え」の点からその必要性を述べました。
今日は、「スキンケア」の点で診てみましょう。
           
         
2.自分の力でスキンケアを行う
          
ヒトが汗をかく目的は主に二つあります。一つは、体温を下げること、そしてもう一つがスキンケアの働きです。
角質層から水分を蒸散させたり、汗をかくことで、気化熱によりヒトは体温をコントロールしています。
入浴後に乾燥しやすいのは、入浴温度が高く、皮膚表面が温まり過ぎることでその熱を逃がそうと、汗や角質層の水分蒸散量が増加するためです。
このように、皮膚の乾燥だけで考えると、汗はマイナス面が多くなりますが、同時に汗をかかないとスキンケアを行うことができません。
汗腺から汗が出る際には、汗腺の脇にある皮脂腺を刺激し、皮脂も同時に分泌します。
汗と皮脂が皮膚表面で乳化することで皮脂膜を形成、スキンケアの役割を果たすことになります。
汗は、皮膚の常在菌であるマラセチア菌の影響により、痒みを生んだりしますが、スキンケアの点からみると、とても大切な働きも持っている、ということです。
この体温を下げるための汗と、スキンケアの働きで使われる汗は、異なることが分かっています。
体温を下げる働きは、急激に行われるため、汗の出方も激しくなります。
運動後や暑いお風呂に入った後、「汗が止まらない」という経験は誰しもがあると思いますが、そういった汗は皮脂を伴わない、体温を下げるためだけの汗と言われています。
一方、ジワッとした汗は皮脂を伴いやすく、スキンケアの働きを強めます。このジワッとした汗は自覚しない場合も多いようですが、主に、軽い運動やぬるめの温度で入浴すると出ると言われています。

したがって、入浴温度を適切にすれば、入浴はスキンケアの役割を担うことができる、というわけです。同時に、入浴温度が40度以上になると、今度は、皮膚を乾燥させ、アトピー性皮膚炎の悪化要因につながることもある、と考えられています。

気温が高い季節は、ぬるい温度でも、早めに汗が出やすい状況ですので、夏こそ、「スキンケアを自分の力で行う訓練をする」良い機会であると言えるでしょう。
ぜひ、上手に入浴を取り入れて、アトピーケアに役立てていきましょう。

                       
おまけ★★★★南のつぶやき

入浴は、温度や環境などを最適な状況で行っていただきたいと思います。
ご自身の入浴ケアにお悩みの方は、お気軽にアトピー相談室までご相談くださいね。
    
●アトピー相談室 0120-866-933(受付時間 10時~19時)