初夏のアトピーケアのポイントを考える(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                
最近の気候は、まだ不安定な状況が続いています。3月の気温から6月の気温まで、かなり変動が大きいのですが、アトピー性皮膚炎の方にとって、こうした気温の変動は、お肌に影響を与えやすい傾向がありますので、気をつけるようにしましょう。

そして、これから季節は、梅雨から初夏に向かいます。
そこで今日は、これからの季節を考えたアトピーケアのポイントを見ていきましょう。
        
         
■お肌の免疫力低下に伴う対策

梅雨から夏にかけて、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させやすい要因は、お肌の要因と体の要因の二つに分かれてきます。
まず、お肌の要因とは、紫外線や汗によって皮膚の細菌叢が乱れ、防御力が低下、感染症から状態を悪化させるケースです。
アトピー性皮膚炎の方の症状を大別すると、「乾燥しやすく冬に悪くなるタイプ」と「炎症がジュクジュクして夏に悪くなるタイプ」の2つに分かれます。もちろん、両者が混在した方もいますが、冬に悪くなる方が全体の6割、夏に悪くなる方が4割ぐらいでしょうか。
この夏に悪くなるタイプの方は、その原因がお肌の免疫力にあると考えられています。

紫外線を浴びることで、皮膚の免疫力に大きく関わるランゲルハンス細胞が低下し、お肌の防御力が低下します。また、皮膚の常在菌であるマラセチア菌が汗と反応してタンパク質を分泌、このタンパク質が炎症反応を引き起こすことが、広島大学の研究結果で報告されています。さらに、掻き壊しなどによって、皮膚の防御力が低下すると、感染症に罹りやすくなります。
慶応義塾大学が黄色ブドウ球菌とアトピー性皮膚炎の関係について研究結果を発表していましたが、感染症にかかることで、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させるだけでなく、アトピー性皮膚炎の「病気の原因」も増強、それらが悪循環を形成することで、皮膚の状態を一気に悪化させやすくなります。
特に、これからの季節は、感染症の原因菌やウィルスが、湿度や気温の関係で増殖しやすい環境になりますから、皮膚の防御力の低下は、より感染症のリスクを高めることにつながりやすいと言えるでしょう。
そこで、まず大切になるのは、お肌の免疫力を「落とさない」ケアを考えていくことです。

では、どういったケアが必要になるのか、詳しくは明日、述べたいと思います。

                    
おまけ★★★★大田のつぶやき

夏の時期、アトピー性皮膚炎の方のお肌を悪化させる要因は、他の季節と異なることが多いものです。
冬から春のケアをそのまま行っていたら、これからの季節に合わずに、症状の悪化につながった、というケースは多く、適切なケアをしっかり考えていくようにしましょう。